英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

夏期講習終盤

2006年08月09日 | 指導現場にて
私が担当する高校個別ゼミの夏期講習も昨日で終わり、残すは10・11日のグループ講座のみとなりました。もうひと踏ん張りで、お盆休みです。

昨日は中学3年生の夏期講習も終了したのですが、中学担当の同僚から「中学3年の夏休みにどの位勉強したか?」と聞かれ、自分の中3時代を思い出しました。

まず、朝6:30には、おにぎり持参で、小学校から通っていた英語塾にいました。塾の先生が味噌汁を出してくれるので、そこで朝食を取りながら勉強します。10:00に終了し、帰宅。お昼まで自宅にて勉強。昼食後、自習という名目で再び塾に出向き、16:00ごろまで勉強。アルバイトで指導に来ていた信州大学農学部の学生や、塾の先生の息子さん(伊那北高校生)が、わからないところの質問に応えてくれました。

中学3年間は合唱コンクールの伴奏を引き受けていたため、夕食まではピアノ教室に通い、指導を受けていました。1時間余りピアノと向かい合ったのち、帰宅して夕食。

そして夕食後はただひたすら勉強・・・。

以上のようなスケジュールで中3の夏休みは過ぎていきました。その結果、夏休み明けの実力テストでは良い結果を残すことが出来たのです。

自分の受験生時代と比較すると、中3生のみならず、高3生もまだまだ勉強時間が足りないような気がします。

夏休みは、殆どの高3生が学校の補習をとっており、毎日登校しています。しかし、実はここに落とし穴が・・・。彼らの意識の中に「学校の補習=勉強」という間違った等式が出来あがっているのです。そのような生徒は9月以降の模試でも偏差値は伸びません。なぜなら、ただ補習を受けただけで勉強した気になり、最も大切な「暗記」という辛くて泥臭い作業をしていないからです。

私はその都度、「夏休みは思ったほど勉強は出来ない。英語に関しては『Next Stage』(文法問題集)と単語集をそれぞれ一冊仕上げることが出来れば十分だ。」と話しています。生徒からは「夏休みなのにそれだけの勉強で大丈夫ですか?」という質問が出ますが、「学校の補習を取りまくって消化不良を起こすよりはよほど効果がある」という話をすると、皆納得してくれます。今まで部活中心の生活で勉強をしてこなかった生徒ほど、学校の補習をとる傾向にあります。

間違った勉強方法では伸びるものも伸びません。受験は「暗記」です。その辛い作業を楽しく思えさせるように、授業でモチベーションを上げてあげるのが私の役目だと思っています。

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keep sb posted

2006年08月07日 | 斬れる英語表現
2005年沖縄国際大学 文法問題の英文

My secretary keeps me posted on everything that goes on at the office.

keep sb posted 《SPOKEN》
to regularly tell someone the most recent news about something
(ある事柄に関して近況を誰かに定期的に伝えること)

ex. We don't have any plans yet, but I'll keep you posted.

私がこの表現に出会ったのはシアトル留学時代。ワシントン大学のTOEIC対策の授業で、ゲストとして招かれたTOEICライターの Lynn さんに出会いました。お互いTOEICオタクということで意気投合し、親交を深め、彼女が執筆したTOEIC Bridge 対策テキストにも協力させてもらいました。私が帰国する直前には、自宅に招待して頂き、ご主人とお子さんとも楽しい時間を過ごさせてもらいました。

そのお礼に私は Thank-you e-mail を送ったのですが、その返信で、私が帰国してもお互い連絡を取り合いましょうということで、彼女の e-mail の最後に
Please keep me posted.
とありました。
keep in touch しか知らなかった私には、非常に新鮮で cool な表現に思えたので、それ以来多用しています。

因みに、沖縄国際大学はこの他にも実に使えそうな斬れる英語表現を出題しています。米軍基地があるからでしょうか、米語表現が多く、英語の出題にはかなりのこだわりがあるようです。偏差値40台の大学だからといって侮れません。


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be a far cry from sth

2006年08月05日 | 斬れる英語表現
2005年成蹊大学法学部 文法問題の英文
The first automobile could run, but it was a far cry from a modern car.

be a far cry from sth
to be very different from something else
(~とは全く異なっている)

ex. Europe was a far cry from what we'd been led to expect.

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最初の分岐点

2006年08月03日 | 指導現場にて
夏期講習中は個別指導で中学生を教える機会が多くなるのですが、生徒のレベルを確認するため、私は最初にちょっとしたテストをします。
You are a student. / He is a student. / They are students.
You play baseball. / He plays baseball. / They play baseball.
この6つの英文をそれぞれ疑問文と否定文に書き換えさせるのです。すると、英語が出来ない生徒にはある共通点が・・・。

be動詞を用いた上の3文は皆できるのですが、英語が苦手な生徒は下の3文を
Are you play baseball?
You are not play baseball.
と書き換えてしまうのです。

3人称単数現在の“s”が、英語嫌いになる最初の原因と考えられがちですが、実は英語がわからなくなる最初の分岐点は、 be動詞と一般動詞の区別だということがわかります。

この点を明確にしてあげると、皆出来るようになり、3単現は楽にクリアーしていきます。

この夏期講習で学んだことが彼らの英語力の礎になることを願って止みません。


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a mixed blessing

2006年08月02日 | 斬れる英語表現
2005年成蹊大学法学部 文法問題の英文
Sam's new bicycle was a mixed blessing. His friends were always asking Sam to let them ride it.

a mixed blessing
something that is good in some ways but bad in others
(良くもあり悪くもあること)

ex. Staying at home with the baby has been something of a mixed blessing for Pam.

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take up

2006年08月01日 | 斬れる英語表現
以前のエントリで述べましたように、生きた英語表現に出会えることは、私が英語を勉強する動機付けの一つになっています。

私は“生きた英語”を次のように定義します。
「日本の英和辞典にはその単語の意味程度しか出ていないが、英英辞典を引くと、何か特定の単語群と結びついて、ネイティブしか使わないような慣用的な表現となっているもの。」

日々の大学受験英語指導の現場で入試問題を扱っていて、生きた英語に出会えると嬉しくなります。そんな英語を、このブログをご覧頂いている方々に紹介していきたいと思い、新カテゴリー「斬れる英語表現」を作りました。

この「斬れる英語表現」でとりあげる英語の条件は以下の通りです。
①大学入試問題として出題されたもの
②大学入試問題の英文中に出てきたもの
③実際のコミュニケーションの場で使えるもの
④日本で出版されている英語の参考書や問題集で取り上げられている可能性が低いもの

お察しの通り、日本人が英語が出来ない根源と非難される受験英語の有用性を述べていきたいのです。

第1回目は take up です。

2003年南山大学外国語学部 文法問題の英文
Given his fear of heights, I was surprised to hear that he had taken up sky-diving.

take up
to become interested in a particular activity or subject and spend time doing it
(ある特定の活動や教科に興味を持つようになりそれをして時間を過ごすこと)

ex. Now she wants to take up boxing.

因みに出題英文中の a fear of height は高所恐怖症のことですが、やはり acrophobia や acrophobic を使ったほうが斬れるでしょう。

ex. I'm a little acrophobic.(私は高い所が苦手です。)

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