昨日は夜遅くなって、寝たのが2時過ぎだったが、今朝は4時起きで、5時には家を出た。岩鼻くんに迎えに来てもらって、福知山に向かった。岩鼻くんが所属する経営者の勉強会でミニ講演をさせてもらった。テーマは「政治が一流の町は経済も一流」という大それたもので。
経済は「経世済民(けいせいさいみん)」を縮めた言葉で、これを広辞苑で検索すると、「世を治め、人民を救うこと。政治」と書いてある。経済=政治であって、政治も経済も目的とするところは同じことで、そこへ向かう手法が違うだけのことだ。「経済人は政治に関わってはいけない」という言葉がいかにナンセンスであるか。
今の日本は「民主政治(最後は多数決)」でも、「独裁政治(最後は独裁者が決める)」でもなく、「官僚政治」で最後は官僚が決めてきた。立法と行政の境が曖昧で、通達や内規がさも法律であるかのようにまかり通っている。市民が政治力をつけて、三権分立をきちんと成り立たせる必要がある。
「参加できる、参加する」がこれからのキーワードだと思う。参加できる=情報公開、規制緩和 参加する=ボランティア、住民自治、参政 国だけが改革されても、国民だけがやる気になっても、日本は良くならない。両方からタイミング良く押し上げなくてはならない。
その際に重要になってくるのが、ソーシャルキャピタルが充実しているかどうか。「社会公共財」などと訳すが、いわゆる住民や市民団体、企業などが有機的につながっていることやつなげるための仕掛けが豊富にあるかどうかが、政策の効果に影響してくる。同じ金額の税金を投入して事業を行っても、お金が生きる町とドブに捨てたに等しい町とが出てくる。それはソーシャルキャピタルの差である。
と、いうようなことを自由に話して、朝食をご馳走になり、謝礼までいただけるのだから、ありがたいことだ。
午後、来客あり。ちょっとだけの打ち合わせのつもりが、またいろいろと話が広がってしまった。その後、作業所や一己さんのお店に行った。
夕方、来客あり。農業法人を作ろうとしておられる方と話をしていたら、輝くんもやって来て、その方と久しぶりの再会。農政やこれからの綾部の農業について、話が盛り上がり、夢が膨らんでいた。