四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

防災危機管理・地球温暖化対策特別委員会

2012年05月24日 | 京都府議会

 朝寒かったが、昼前にはちょうど良い陽気になった。気持ちの良い天気だったので、二条駅から府庁まで歩いてみた。

 二条城も近くで見ると結構、堅固な要塞だ。でも、大軍で攻められたらひとたまりもないだろうな、と想像しながらお堀端を歩く。この辺りは史跡の宝庫で、京都所司代屋敷跡という石碑もあった。

 二条駅から府庁までは、徒歩で約25分。地下鉄と時間は同じくらいだった。

 

 12時半から自民党府議団会議に出席。午後は、防災危機管理・地球温暖化対策特別委員会に出席した。

 最後の委員会で、委員会のまとめがあり、次のように発言した。

 この一年は防災・危機管理が大変大きくクローズアップされた一年だった。綾部市高浜原発から10キロ以内に一部が入るため、原子力防災に関する市民の関心は今でも相当高い。

 新聞の世論調査にはいろいろな前提があるので、一概には言えないが、私自身が“世論調査”した感じでは、原発の是非や大飯の再稼働に関しては、賛否が半々に分かれていると思う。

 「いずれ原発はなくしてほしいと思っているが、今すぐには代替エネルギーがないので、しばらくの間は原発に頼ることもやむを得ない」という意見が多いようにも感じている。
 エネルギー確保もまた命と直結した問題であるという認識は広がっている。

 放射線は目に見えないので、これを怖れる気持ちもよく理解できる。

 しかし、震災地からのガレキ受入に関する時のことなど、あまり過剰に反応しすぎるのもどうかと思う。

 本当に危険なものとそうでないものをしっかり峻別するべき。「被曝」と「被爆」をごちゃまぜにして議論がされているようにも思う。

 放射線は自然界に微量に存在するものであって、放射線のある状態が自然な状態。
 薬でも過剰摂取すれば毒になるのと同じことで、存在することが問題なのではなく、一定量を超えることが問題だ。

 あまりに過剰な反応は、現時点では何の被害も出していない若狭の原発群の周辺に、変な“風評被害”を広げる場合もある。

 そこには、今も人が暮らし、産業を営んでいる。

 先日、10キロ圏に入る奥上林地区で府政報告会をした。

 もちろん原発の話題も出たが、それよりも過疎高齢化対策避難路としての道路整備ができないかということ、長時間にわたる停電の対策などの話題が時間を占めた。

 ここに暮らしている方々には、今の原発議論の中で、精神的な負担をかけていることは間違いない。
 当面は原発やむなしとさらに負担を強いるのなら、それなりの手当てをしっかりとしてほしい、「防災パンフレット」をいくら配ってもらっても、人は喜ばない。

 世間は計画停電で騒いでいるが、上林地区は電線のバックアップルートがないため、計画停電ではない、長時間にわたるブラックアウトが大雪や台風、事故などによって発生している。

 

 夕方、二ノ湯府議と一緒に、生活衛生課長の説明を受けた。

 様々な分野で、府市の二重行政による非効率の解消を目指して、《府市行政協働パネル》というものが動き始めているようだ。

 

 夜は、防災危機管理・地球温暖化対策特別委員会の委員と山田危機管理監、石野環境エネルギー局長らとの懇談会に出席した。


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