かつて文化庁芸術祭の審査員でもあったN氏が
「毎年順番こで賞を出しているが、僕が本当に
賞をあげたいのは、名古屋のこの人だ」と、私
に紹介してくれたのが梶田昌艶先生。
梶田先生は、およそ筝には向かない小さな手、
そのハンディを克服して、どうしたら良い音色が
響くか、一音一音、爪の当て方、角度、力の入れ
具合を徹底して追及してきた。音の魔術師である。
今その極意を学ぼうとしている人がいる。まず心
構えが試される。「私から学ぼうとするなら、まず
覚悟の程を示してもらいたい。それは、暗譜して
くること。暗譜もできないようでは教えられません」
と手厳しい。
梶田先生も、私同様一切を捨て切って、穏やかな
顔となられたが、筝の前に座れば「芸の鬼」の顔が
のぞく。
「毎年順番こで賞を出しているが、僕が本当に
賞をあげたいのは、名古屋のこの人だ」と、私
に紹介してくれたのが梶田昌艶先生。
梶田先生は、およそ筝には向かない小さな手、
そのハンディを克服して、どうしたら良い音色が
響くか、一音一音、爪の当て方、角度、力の入れ
具合を徹底して追及してきた。音の魔術師である。
今その極意を学ぼうとしている人がいる。まず心
構えが試される。「私から学ぼうとするなら、まず
覚悟の程を示してもらいたい。それは、暗譜して
くること。暗譜もできないようでは教えられません」
と手厳しい。
梶田先生も、私同様一切を捨て切って、穏やかな
顔となられたが、筝の前に座れば「芸の鬼」の顔が
のぞく。