現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

竹童と竹大

2008-07-10 10:46:32 | 筝尺八演奏家
「竹山最後の弟子」という高橋竹童のライブ
を聞いた。彼は、すばらしいエンターテイナー
だった。技量のすばらしさだけでなく、スタ
イル、話ぶり、態度、演出は、客の心を十分
満足させてくれた。

今、ネットでみると、「竹童は竹山の直弟子
にあらず。経歴詐称として告発する」という
サイトがあった。理由は「竹童は竹山の孫弟子
であって、直弟子ではない」というもの。訴え
ているのは、なぜか名古屋に本部を置く「竹
山流保存会」。

私は、こういう話には辟易である。筝の宮城会、
尺八の都山流、狂言の和泉流と、どこも宗家争い
が起きている。竹童は、そんな告発にも反論せず、
無視しているそうだ。

津軽とはほど遠い名古屋でも、神谷流、加藤流、
竹山流と各流派が鎬を削っている。「われこそが
真の竹山最後の弟子」という竹大も、名古屋で
コンサートを開いたが、はて、何人の観客を集め
たことか。

芸人の収入は、聞いてもらって“なんぼ”の世界
である。家元制度の中に浸っていては、流派自体
も長続きはしまい。

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二代目高橋竹山

2008-07-10 09:35:42 | 筝尺八演奏家
1998年に高橋竹山が亡くなって10年になる。
亡くなる前年1997年、内弟子だった高橋竹与に
二代目を襲名させた。女性で一番弟子でもない
竹与が二代目を襲名したことは、衆目を驚かせた。
渋谷ジャンジャンで襲名披露が行なわれ、その
経緯を TVドキュメントで見た。

竹山は 「兄弟子はいっぱい いるが、男は 三味線
だけでは喰っていけないから、他に仕事を持って
いる。三味線を本業にする というのは 女の竹与
しかいないので譲った。でも二代目というのは
大変なんだ。いつまでも初代と比較されるから」
というようなことを語っていたと記憶する。

失礼だが、二代目竹山の演奏を聴いたが、初代
には、及ぶべくもない。初代の技量、器には
ほど遠かった。
その二代目竹与が、この10月紀尾井町ホールで
初代竹山を回顧するコンサートを開く。初代
竹山役に栗塚旭氏とあって、私も興味をもった。

初代は芸の厳しさと裏腹に、温かみのある明るい
優しい顔だった。栗塚氏も、土方歳三の凄みとは
裏腹に、実はネアカで温かみのある人とのこと。
竹山役は当たり役と、前評判も高い。

竹山が本格的に世に出たのは 60過ぎてからとの
こと。二代目も襲名から10年経って、技量が上が
ったことだろう。楽しみである。

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栗塚旭 その2

2008-07-10 07:47:52 | 虚無僧日記
昨日「高橋竹山役に栗塚旭氏」について書いたら、
早速二人の方から投稿いただきました。

CS時代劇専門チャンネルで『燃えよ剣』『新撰組
血風録』が放映されて、「栗塚旭ブーム再燃」との
こと。往年のファンにとってうれしいことです。

もう3、40年前のTVドラマなのに、こうして多くの
人に記憶されている、すごいことです。当時は
それだけTVの影響力も大きかったし、なんと
いっても栗塚氏の男らしさも、社会が求めていた
理想像でした。60年、70年安保闘争、猛烈、壮烈
社員といわれた高度成長期、男たちに求められて
いたのは闘争心ですし、その一方で、時代に切捨て
られていくものへの哀惜、悲憤が高じていた世でも
あったと思います。

もうひとつ、栗塚旭氏主演の『われら九人の戦鬼』
というのも、迫力ある殺陣(たて)に興奮して観て
いました。「七人の侍」のような内容でしたが、
たしか四国の剣山が舞台ではなかったでしょうか?
今夏、四国を旅したい気分が、ますます高揚して
います。

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