現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

見回り組

2008-07-11 23:26:50 | わが家のこと
私の先祖は会津藩士だったから、新撰組への思いも
格別なものがある。しかし、正直、会津藩としては
新撰組は、正規の侍ではなかったから、「壬生浪」
として一段下に見ていた。新撰組に対抗して、正規
侍による「見回り組」というのがあった。

「坂本竜馬を斬ったのは、新撰組ではなく、見回り組の
佐々木只三郎だった」とは、知る人ぞ知るである。

私の先祖の一人も、名を「松井九郎」と改め、幕臣として
この見回り組に加わった。「見回り組の名簿がある」と
いうことだが、ぜひ見たいものである。松井九郎は、
「白河口の戦いで戦死した」とも、「函館で亡くなった」
とも伝えられ、消息不明で、墓も無い。
いつか、この人を主人公にして歴史小説を書きたいと
思っている。

佐々木只三郎も、元は会津藩士である。佐々木只三郎は
鳥羽伏見で負傷し、和歌山の紀三井寺まで逃れて、そこ
で没した。墓は和歌山市郊外の紀三井寺にある。

私は、30年前、和歌山勤務となり、紀三井寺に詣で、
偶然、佐々木只三郎の墓を見つけた。彼がここに眠って
いるとは知らなかった。

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新撰組始末記

2008-07-11 22:48:42 | Weblog
司馬遼太郎の「新撰組血風録(1065)」「燃えよ剣
(1970)」で、新撰組ブームが巻き起こったが、
その前に火付け役になった作品が「新撰組始末記」。
こちらは、原作、子母沢寛で、1961年、中村竹弥が
近藤勇を演じた。それまでは、新撰組と云えば近藤
勇だった。栗塚旭の土方歳三以来、新撰組の主役は
土方に取って代わったのだ。

「菊は栄ゆく、葵は枯れる」芥川隆行の名調子で
始まる「新撰組始末記」は、その歌も良かった。

 葵の花に咲く 時代の嵐
 乱れて騒ぐ 京の空
 誠の旗に 集いつつ
 誓う剣は 雲を斬る
 
 荊を踏み越えて 大儀の二字に
 憂いて進む 道ひとつ
 今宵も 加茂の 水荒れて
 夢は敗れる 小夜千鳥

 火筒に 草は燃え 三百年の
 武運は虚し 鳥羽伏見
 夜明けを前に 散りまどう
 壬生のつわもの どこへゆく

歌は三橋美智也だった。
音痴で絶対 歌など歌わなかった父が、この歌を
口ずさんでいた。父譲りの音痴で、歌は全く歌え
なかった私も、この歌を歌いたくて、一生懸命
練習した。今でも歌える。
中学2年、根暗な性格で、音楽がダメで、尺八を
始めた頃だった。

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柴田恭兵「夢の祭り」

2008-07-11 21:34:42 | 虚無僧日記
部屋の整理をしていたら、ひょっこり「夢の祭り」の
ビデオが出てきた。

1989年、長部日出雄が自身の小説を、自ら監督して
作った作品。昭和初期、津軽地方で行なわれていた
津軽三味線の競演大会に、命をかける青年の物語。
主演は当時「あぶないデカ」で人気を博していた
柴田恭兵。ライバルは佐野史郎。当時「冬彦」さん
で、独特のキャラを売っていた。

この作品のために、一年間三味線の特訓を受けたと
いう柴田恭兵だが、正直、全然様になってない。
佐野史郎の方は、しっかり弾いているようだ。堂々
としている。

“日本一の三味線弾き”と云われながら、なぜか
三味線をやめてしまったという師匠役に佐藤慶。
実は、佐藤慶は会津の出身。私の叔母とも交流が
あったということで、私の好きな俳優だ。慣れた
ズーズー弁でぶっきらぼうに言う。「やめとけ、
三味線は人を不しあわせにする。何度も何度も、
地獄を見ることになる」と。この謎めいた言葉が、
私にはグサッときた。私も尺八で身を持ち崩した。
仕事も家族も棒(竹だが)に振った。

柴田恭兵が最終的には勝つのだが、彼の末路は、
雪の中でのたれ死にだ。

丁度、『邦楽ジャーナル』今月号に、津軽三味線の
ルーツ「嘉瀬の桃(本名=黒川桃太郎)」のことが
載っていた。「長部日出男氏の小説『津軽世去れ節』
に詳しい」とあるから、『夢の祭り』のモデルはこの
人だろうか。「桃は昭和6年、46歳でこの世を去った。
雪の朝、誰にも看取られないわびしい死だった」と。

「よされ節」は「世去れ節」とは・・。くウーウツ、泣ける!

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アレ・ホレ・ナニ語

2008-07-11 21:05:11 | 虚無僧日記
中日新聞に連載されている「妻と夫の定年塾」
なかなか面白い。書いているのは、「夫婦の
ための定年塾主宰」の西田小夜子さん。

 夫「あれ?コレ、昔ナニに出てた俳優だな。
   苦み走ったアレでさ、今いくつだ?」
 妻「だいぶ前に亡くなりましたよ」
 夫「そんで相手役のホレ、アレはまだナニかい」
 妻「あの人はまだ元気よ」
 夫「女はナンだな。もうナニじゃないのか」

いるいる「アレ、ホレ、ナニ」 しか言えない人。
気をつけよう、と思ったが、私も同じだった。

NHKの朝ドラ『私の青い空』に出ていたのは
鶴田浩二と思っていたら、もうとっくに亡くな
っていて、宝田明氏だった。宝田明氏は まだ
生きていたんだ。ゴメンナサイ。

栗塚旭氏は、土方歳三とともに消えて亡くなった
と思っていたら、どっこい人気再燃。亡くなって
いたのは、天知茂だった。失礼しました。

もう記憶がメチャクチャ。パソコンも壊れた。

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