現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

千みつ屋

2009-12-15 21:54:37 | 虚無僧日記
見知らぬ人から電話がはいった。
「Kさんからあなたのことを聞いた。自分も尺八を吹く」という。
それならばと、東区の永平寺別院で会った。

T生命で営業所長まで勤めたが、会社が倒産したので退職した。
3年前妻を亡くし、息子たちから「お母さんが死んだのは、
お父さんのせいだ」と責められ、家を追い出された。夜は、
公園やMacなどで過ごしているとのこと。

どっかで聞いたような話だ。私と同類か。
尺八は古道具屋で買ったという延べ管で寸足らず。習ったことは
なく、自己流で吹いているという。「あそこでも、あそこでも
吹かせてもらった」と、あちこちの寺や施設、ライブハウスなどの
名を挙げるが、どうも勝手に吹いてくるようだ。
尺八を習いたいのかと思ったら、そうでもないらしい。尺八を
譲ってくれという。人は良さそうなのだが。

翌日から毎日電話がかかってくる。「○○銀行の支店長を紹介する」
「国会議員の××の秘書を知っているから、イベントの話を通して
おいた」。今日は、「河村(名古屋)市長に直接 話をつけにいこう」と。
はてさて、人を疑わない私だが、どう対処したらよかろうものか。

その昔、二流三流の保険会社には、よくこういう類の人がいた。
だから保険屋は「千三つ屋」と呼ばれた。「千のうち三つしかまともな
話をもってこない」という意味だ。久々に悪しき過去に呼び戻された。
「弟子が欲しい欲しい」と欲に囚われると、悪いものが寄ってくると
いう学びか。反省。

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団塊の世代への辛口批評

2009-12-15 21:23:05 | 虚無僧日記
団塊世代は「ビートルズ世代」を自負し、サブカルチャーも
堪能した。還暦でリタイヤし、時間と金を手にしたら、旅行や
移住、趣味などで、シニアの新しいライフスタイルを作り得る
のではないかと期待されている。

しかしそれに対して「60歳過ぎて、退職してから、何か新しい
ことを成し遂げるという可能性は薄い。“何かやろう”とする
人は、もうとっくにやっている。50歳ぐらいから手を染めて
いないと、開花は不可能だ」という意見もあった。

正に私がそうだ。私も60歳からでは遅いと、50歳で定年扱い退職し、
尺八で身を立てた。そして10年、ようやく基盤が固まった。
60歳からでは無理だったろう。70歳ではもう尺八は吹けんだろう。

団塊の世代は、赤ん坊の時から“全体の数”で注目されてきた。今
「年金逃げ切り世代」として冷ややかな目で見られるようになった。
何もせずとも年金でなんとか食べていくことはできる。「団塊の
世代の多くは、家庭でも何もせず、何もできず、“濡れ落ち葉”
“粗大ゴミ”として老いさらばえていくのだ」と。

う~ん、団塊の世代が、今まだ、市場でも大きなうねりとなって
いない。文化も創造していない。価値観の多様化細分化もあって
個々バラバラに閉じこもっているようだ。団塊の世代よ、団結せよ。


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