現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

小沢征悦

2009-12-27 22:55:44 | テレビ・映画・芸能人
NHK『坂の上の雲』で夏目漱石を演じている「小沢征悦」が
小沢征爾の息子とは知らなかった。しかも、つい先日、滝川
クリステルとの交際が報じられていて、初めて知った。

滝川クリステルは父親がフランス人。小沢征悦の母親は
入江美樹で、白系ロシアの血が入っている。滝川リステルは
12/21 映画『アバター』の上映会で、「広く世界を向いている
方と純愛したい」とのたまわっていた。小沢征悦はアメリカ、
サンフランシスコ産だから、いいかも。

父親の小沢征爾は、日本を代表する指揮者。日本人ながら
ボストンやウィーンの交響楽団の音楽監督を勤めてきた。

1961年 - 1962年 ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者
1965年 - 1969年 トロント交響楽団音楽監督
1970年      サンフランシスコ交響楽団音楽監督
1973年 - 2002年 ボストン交響楽団音楽監督
2002年 - 2010年(予定) ウィーン国立歌劇場音楽監督

すごいことだ。そんな“雲の上の人”だが、弟さんの小沢
幹雄氏は気さくにも、我が家にも遊びにみえたことがある。
私の妻の箏のリサイタルなどには、司会をされたことも
あった。兄征爾氏によく似たお顔だちで、明るく爽やかな方
である。

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坂の上の雲

2009-12-27 21:41:12 | 坂の上の雲
「坂の上の雲」第一部の最終回。小さなテレビの前に
正座して、かぶりつきで見た。

明治の男たちの勇気と努力、そして情報を掴む能力の
高さには感動する。秋山兄弟と正岡子規3人のうち、
秋山兄弟がこの時代のヒーローのようだが、皮肉にも
今日、正岡子規の名は誰もが知っているが、秋山兄弟が
日露戦争に勝利する鍵を握っていたほどのすごい軍人
だったとは、私も知らなかった。

来年2010年は「韓国併合」から100年。韓国では、反日
気運を煽りつつあるこの時期、なぜ「坂の上の雲」なのか。

ドラマでも伊藤博文が陸奥宗光や外務大臣を叱るシーンが
あった。伊藤博文が、外交に穏和策を唱えていたとは知らな
かった。この時代を我々は知らなすぎる。

秋山真之がアメリカに留学して、アメリカ人は、先住民族の
インディアンを部族間で抗争させてクリアランス(清掃)した
ことを知る。そして東洋人同士を戦わせて漁夫の利を狙おう
とする列強の企みの中で、日本はどうあるべきだったのか、
厳しい選択だったのだ。

テレビドラマのエンディングに山の尾根の一本の細い道が
映し出される。その道はどこに続いているのか。結果的には
太平洋戦争につき進み、自滅へと至るのだが、何もしない
のが良かったのか、何もしなかったらどうなっていたのか。
歴史に「たら、ねば」は無いとしても、今日の反省もあって
しかるべしか。それがこの『坂の上の雲』か。


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立川流

2009-12-27 14:26:29 | 虚無僧日記
「立川流」と言っても、立川談志一門の落語の一派ではない。
真言密教の一派のことだ。

Wikipediaによれば、
「『立川流』の教義は、「陰陽の二道により真言密教の教理を
発展させたもので、男女交合の境地を即身成仏の境地と見なし、
男女交合の姿を曼荼羅として図現したものであるが、髑髏を
本尊とするなどの儀式に関しては、あくまでも俗説であって、
それが真実かどうかはわからない」とされている。

性信仰は、ヒンズー教など仏教以前からインドに在った。
日本でも、田方神社の祭礼や道祖神信仰などで土着している。
中国では「老荘思想」がそうだ。

仏教では「性欲」を否定するのが本流とされたが、この「立川流」は
堂々と性を公開した。一休も、正月に髑髏を振りかざしたり、
「女陰は法(のり)のみ蔵」と言って伏し拝んだり、「男色に飽きて
妻を抱く」とか、「森也(しんや)の淫水を吸う」など、あからさまに
公言してはばからなかった。
この「立川流」は、室町時代、文覚上人によって南朝にはいりこみ、
広がったという。南朝とは一休も無関係ではない。

オームもその流れにあり、邪教として始末されてししまった。
2チャンネルでは「立川市にある『真如苑』もその流れにある」と
書きこみがあった。「誤解も甚だしい」と真如苑の人は反論するだ
ろうが、真言密教の流れにあるから、近からずとも遠からず。
「そうかもしれない」である。

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まやかし

2009-12-27 14:11:42 | 虚無僧日記
「まやかし」の語源を調べてみたが、ネットで検索しても出てこない。
たぶん仏教用語だろう。「三摩耶」で引いてみると「梵語Samaya」
で「漠然とした」という意味があった。「衆生を誘って悟りの世界へ
導こうとすること」とう意味もあるそうな。なんとなく「まやかし」を
彷彿させる。

「摩耶マヤ」は釈迦の母親の名前だ。釈迦の母マヤ夫人は、
釈迦が生まれるとすぐ7日で亡くなったそうな。そして天から
仏陀の成長を見守る。

真言密教の主要な経典が『大楽金剛不空真実三摩耶経(さんまや
きょう)』。一般に『理趣経(りしゅきょう)』と言われるもの。

この『理趣経』は、人間の営み「性」を容認していることだ。
「さんまや経」は「性の喜びを極楽の境地」とあからさまに説く。
「まやかしぃ」と、なんとなく結びつく。

ところで、「マヤ文明」の「マヤ」は何の意味だろう? これも
ネットでは出てこない。マヤの暦が2012年12月22日で終わっている
ことで、世界の終末が来る、来ないでかまびすしい。「世界の終末
を説いて信者を勧誘する“まやかし”カルト集団」の活動も活発に
なってきた。

これを書いていたら、また『顕正会』の若者が押しかけてきた。
「 世界の終末の後に、私が生き残っておれば、ワシの勝ちじゃ」と
答えておいた。世界の終末の後まで、なんとしても生きなければ。

「“勝ち負け”にこだわるなと、言うんじゃなかったの?!」、鈴花の
笑いが聞こえる。


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理趣経

2009-12-27 13:32:13 | 虚無僧日記
虚無僧の出自は高野聖や時衆と関係なくはないので、虚無僧のDNA
には真言密教がはいっているはずだ。そうしてみると、真言密教の
主要な経典『理趣経』は、虚無僧の根本理念ともいえる。

そこで『理趣経』だが、これは“清浄”であるべき仏教のイメージを
覆す、まさに“性情”な内容なのだ。


『理趣経』では「そもそも人間は生まれつき汚れた存在ではない。人間の
営みは本来清浄なものである」と説かれている。

妙適淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である
慾箭淨句是菩薩位 - 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる
           菩薩の境地である
觸淨句是菩薩位  - 男女の触れ合いも、清浄なる菩薩の境地である
愛縛淨句是菩薩位 - 異性を愛し、かたく抱き合うのも、清浄なる菩薩の境地。
一切自在主淨句是菩薩位 - 男女が抱き合って満足し、すべてに自由、天にも
           登るような心持ちになるのも、清浄なる菩薩の境地
見淨句是菩薩位  - 欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地。
適淨句是菩薩位 - 男女交合して、悦なる快感を味わうことも、清浄なる菩薩
           の境地。
愛淨句是菩薩位  - 男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である
慢淨句是菩薩位  - 自慢する心も、清浄なる菩薩の境地である
莊嚴淨句是菩薩位 - ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である
意滋澤淨句是菩薩位 - 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地
光明淨句是菩薩位 - 満ち足りて、心が輝くことも、清浄なる菩薩の境地である
身樂淨句是菩薩位 - 身体の楽も、清浄なる菩薩の境地である
色淨句是菩薩位  - 目の当たりにする色も、清浄なる菩薩の境地である
聲淨句是菩薩位  - 耳にするもの音も、清浄なる菩薩の境地である
香淨句是菩薩位  - この世の香りも、清浄なる菩薩の境地である
味淨句是菩薩位  - 口にする味も、清浄なる菩薩の境地である

男女の性行為や人間の行為を大胆に肯定していることから、色眼鏡的に
見られることもある。そのため、短絡的に快楽を求めることがないよう、
厳しい修行を積んだ者にしか伝授してはいけないとされている。天台宗の
最澄が、この『理趣経』を貸してくれと頼んだことに、空海は「文字を
読んだだけでは、その真意を理解できない」と断ったのもそこにある。

「真言僧は大欲を持ち、衆生の為に生死を尽くすまで生きることが大切で
あり、清浄な気持ちで汚泥に染まらず、大欲を持って衆生の利益を願うのが
務めである」と説かれているのだ。

これって、一休の生き様にも通じるではないか。そして虚無僧にも、この
『理趣経』の教えが流れているのだ。

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一路会納会

2009-12-27 05:59:49 | 虚無僧日記
12/26 「一路会納会」。カラオケ「オンチッチ」の
「太閤」の部屋を借りて、豪華?に。『風雪流れ旅』を
はじめ、演歌、民謡、童謡からポップまで、カラオケに
合わせて歌い、尺八を吹く。

鈴花と恭花は、振りをつけてピンクレディを歌いまくり
盛り上げる。

さすがは加藤さん。日頃の練習の成果をこの時とばかり
吹きまくる。芳賀さんも立松さんも歌が上手い。長縄氏も
小椋“系”が得意。みなさん、こんなに歌が上手いなら、
尺八も歌うように吹けるはず。来年に期待が見えてきた。

今年1年、充実した日々だった。良き会員に恵まれて
幸せに浸れた一日であった。


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もうこりた

2009-12-27 05:59:00 | 虚無僧日記
「もう二度とだまされぬぞ と思ひながらも 
  今何か だまされているような気がする」
『昭和万葉集』斉藤達三

軍国教育で「滅私奉公」を強いられ、未曾有の苦しみを
味わったニッポン。あの聖戦はいったい何だったのか。
その反省から立ち直ったはずの日本だが、戦後の平和と
自由の教育に何か変だぞとの思いを詠んだものとか。

“もう懲り懲り、もう懲りた”はずだが、まだまだ
世界のどこかで戦争が行われている。日本国内に米軍の
軍事基地があり、アフガン、イラク戦争のに、日本は
直接間接に加担してきた。

「基地がいい」とは“きちがい”じゃ。


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