現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

デフレで価格破壊

2009-12-18 19:37:07 | 虚無僧日記
「今宵出船か お名残り惜しや暗い波間に 雪が散る」
これは『出船』じゃ。あぁ尺八で吹くと、ますます暗い。

鳩ぽっぽの連立船団、出船とともに沈没か。お名残り惜しや。
世はまさに「でふね」でなくて「デフレ」不況、深刻。

私のギャラも激減。
その昔、25年前のバブルの時は、1舞台10万円だった某(それがし)。
3年前3万円⇒ 去年1万円⇒ 今年 1,000円。そしてついに 300円に
なった。これはもう「デノミ」か? (0が二つ切捨てられている)

と申すのは、このところ 老健施設への訪問演奏が多い。月4件はある。
ボランティアだから「無償」と心得ているが、中には、交通費として
1,000円出していただけることもある。先日は3人で 1,000円。3人で
割ったら333円だったという次第。

まぁ、虚無僧で名古屋駅前で6時間吹いても、せいぜい 250円だから
これでもありがたい。出していただけるお気持ちに感謝です。

価格破壊は留まるところを知らない。
「激安ショップ」を覗けば、ネクタイ38円、ワイシャツ100円。
「洋服の青山」で スーツ 9,000円。2着買えば3着目はタダ。
ネットオークションで「箏=1円」には驚いた。
おにぎり2つで 80円。カップラーメンも 80円。

物価も超激安になってきたから、なんとか食べていける。まいいか。


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ボランティア

2009-12-18 18:53:00 | 虚無僧日記
「ボランティア」の語源をネットで検索してみた。
なんとラテン語の「Volo」。志願兵の意味だそうな。

「ボロ」?!。そう、虚無僧は、その昔「暮露(ぼろ)」と
呼ばれていたのだ。不思議な共通点を見つけた。

虚無僧はボロ=志願兵。なるほど、今「赤旗新聞」日曜版に
火坂雅志氏の『業政(なりまさ)駈ける』が連載されている。
越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄が争っていた頃のこと。
上州(群馬県)の豪族「長野業政」の去就を綴っていて面白い。
長野業政の配下に「湛光(たんこう)風車」率いる「普化衆」が
「素破(スッパ)」として暗躍しているのだ。

虚無僧は「普化宗」の徒だが、それを「普化衆」としている。
時宗の徒を「時衆」と書くのと同じか。日坂氏に、「上州の
虚無僧集団=普化衆」の出典は何かと問うてみたい。

さて、ボランティアは狭義では「自発的に無償で勤労奉仕に
あたる人」なのだが、最近では「有償ボランティア」の
概念も生じてきているとのこと。

また、医師団が紛争国や災害地に赴くのは「ブロ・ボラン
ティア(=プロボ)」という言葉もできているらしい。
ならば、私は「プロボーラー」?じゃない「プロボロ」じゃ。


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優秀ばかりでは

2009-12-18 06:59:30 | 虚無僧日記
梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」 梶原しげる:【86】みんなが優秀だと、組織はダメになる(日経ビジネスアソシエ) - goo ニュース

「笑点」の構成作家佐藤かんじさんの話、「全員が優秀だと
成果は上がらない」という。

 テレビの人気番組『笑点』のメンバーは、全員が超一流の
噺家ばかりではなかった。優等生的回答があるかと思えば、
ずっこける珍回答もあって、笑いが出る。でこぼこあって、
茶の間に和みが出る。それが人気の秘密だった。

NHKが、超一流の噺家ばかりを集めたら もっと視聴率が
とれるにちがいないと、立川談志、三遊亭円楽、桂枝雀、
橘家圓蔵、春風亭小朝で番組を制作したが、ふるわず、
1年と持たなかったとか。

なるほどなるほど。これは企業でも学校でも当てはまる。

黒澤明の名作『7人の侍』も、腕っぷしの強い勝れ者だけを
人選したのではなかった。緊張を解きほぐす道化役の林田平八
(千秋実)もいて、野武士を撃退するという成果を挙げ得た。

老人ホームなどでの訪問演奏も、完璧な模範演奏だけでは、
聞き手の心を和ますことはできない。私がボケ役、パートナーの
鈴花がつっ込みを入れて、二人で漫才をやってる。先日は、
その切れ者役の鈴花が歌詞を忘れてつまった時、一番笑いが
出た。完璧とずっこけのギャップがうけるのだ。

知恩院の「忘れ傘」とか、屋根の上に置かれた瓦などもそうだ。
「完璧な物には魔が差す」と、わざと、忘れものを置くとか
一箇所未完成のままにするなども、古人のすばらしい教えなのだ。

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