現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「にい箏」三木稔

2011-06-17 10:47:30 | 虚無僧日記
NHKラジオ深夜便に「三木稔」氏が登場。

昭和39年(1964)「日本音楽集団」を設立し、
邦楽界の未来を切り拓いてきた第一人者。
おなつかしい。もう古希を過ぎられたが、
ラジオで聞く声は、若々しかった。

私は「日本音楽集団」の第1回公演から
見てきた。そして軽井沢での「セミナー」
などにも参加したことがあり、《古代舞曲に
よるパラフレーズ》《ダンス・コンセルタント》
《巨火》などの曲は、私の躍動する青春その
ものだった。

合唱曲『レクイエム』やオペラ『源氏物語』
『じょうるり』などの大作も作曲し、また
「二十一絃箏」を開発し、「2と1」に掛けて
「新箏(にいごと)」と名づけ、《天如》や
《箏譚詩集》などの作品を世に出した。

邦楽が今日 命脈を保っているのは「日本
音楽集団」の功績とさえ思えるのだが、
その活動の割には いまいち認知度が低い。
「Wiki pedia」でさえ、ほんの数十行だ。

その「三木稔」氏が、海外では、かなり
知られる、日本を代表する音楽家になって
いるとは、私も知らなかった。

「にい箏」は、日本では まだまだ 数十人
程度だが、中国では すでに200名以上もの
「新箏奏者」がいるとか。

明日への言葉は「共生共楽」。共に苦しみ、
共に働き、そして 共に楽しむ境地。「100年
後の評価を待つ」と。大変な苦労人だ。

カチューシャ

2011-06-17 04:08:47 | 虚無僧日記
「AKB48」の新曲『Everyday、カチューシャ』が、120万枚売れた。
前田敦子が主演する映画『もしドラ』の主題歌になっており、
「総選挙(人気投票)」との相乗効果だ。この曲の歌詞の内容は、
「髪飾りのカチューシャをつけた女の子に恋する」というもの。

ところで、我々「団塊の世代」にとって「カチューシャ」と
言えば「ロシア民謡」。1938年に作曲されたもので、「出征して
行った恋人を想う少女カチューシャの切ない思い」を歌っている。
「カチューシャ(Katyusha)」」は、ロシアの「可愛いお嬢さん」と
いった愛称らしい。

①りんごの花ほころび
 川面(かわも)にかすみたち
 君なき里にも
 春はしのびよりぬ
 
②岸辺に立ちてうたう
カチューシャの歌
春風やさしく吹き
夢が湧くみ空よ


さらに、老人ホームで『カチューシャ』というと、こちら。

①カチューシャかわいや わかれのつらさ
 せめて淡雪 とけぬ間と
 神に願いを(ララ)かけましょうか

②カチューシャかわいや わかれのつらさ
 今宵ひと夜に 降る雪の
 あすは野山の(ララ)路かくせ

この『カチューシャの唄』は、ロシア民謡より先に、1914年
(大正3年)に発表された日本の歌謡曲。トルストイの『復活』の
芝居や映画の中で、松居須磨子が歌い大流行した。主人公の名が
「カチューシャ」。

当時は、ソビエトの共産革命が始まった頃であり、学生達の
間で大流行したが、「歌唱禁止令」を出す学校もあったそうな。