現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

もういい加減に

2010-02-19 08:56:01 | 社会問題
国母パパ「次の五輪出る資格なし」(サンケイスポーツ) - goo ニュース

もういい加減に書くのを止めたいのだが、この記事を見て
また言わせてもらおう。

いろいろインターネットで検索して見ているが、彼を非難する人と
擁護する人は、だいたい4:3ぐらいになってきた。
「制服をだらしなく着ていたのは悪い。その後の謝罪会見の態度は、
もっと悪かった」というのは、私も同感。だが・・・、である。
その背景にある、スノーボードという競技の性格。スキー連盟との関係。
オリンピックの舞台裏、マスコミとの関係などを知ると、彼の心情に
同情できるものがある。

「抗議が殺到」というが、JOCへの抗議の電話は50件、東海大への
抗議は30件。たったそれだけの数の抗議を、マスゴミが騒ぎ立てた。
オリンピック競技に向かって心気を高めようとする選手に対して、
足を引っ張るような記事は、いかがなものかである。以前なら目を
つぶってきた。

U-tubeで、空港での彼の映像を見たが、他の選手の中にはネクタイも
しめず、襟のボタンをはずしている人もいた。彼等は批判されていない。
優勝したホワイトが、シャツの前をはだけ、臍下も露出して、金メダルを
首から掛けている写真があったが、誰も彼を批判していない。

「謝罪会見」というが、あれは「競技に向かう選手の会見」であって、
その場で、記者がマイナーな質問をしたこと自体が“ありえない”。
彼にしてみれば、「この場でなにを聞くのだ?」という思いになった
だろう。「あの場であのような質問をした記者こそ、TPOを弁えない
非常識」というコメントもあった。

さて極め付きは、この「サンケイ・スポーツ」の記事。見出しで
「次の五輪出る資格なし」。そこまで書いていいのか?!彼をここまで
育ててきた父親、支えてきた母や奥さんはもう“針のむしろ”。
まるで殺人でも犯した凶悪犯の家族の扱いだ。

ますます、マスコミは“まずごみ”と忌避されかねない。

冬季オリンピックは開幕前までは、サッパリ盛り上がっていなかった。
私のように、見るつもりはなかった者が、結局H.P.なる競技に
釘づけになったのだから、マスコミは彼を表彰してやってもいい
くらいだ。

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オリンピック委員会にもの申す

2010-02-18 21:11:42 | 社会問題
今回の国母君の服装騒ぎで、「オリンピックは 国家事業か?」と
いう問題が浮上してきた。

国母君をオリンピックに出場させるために、日本国家は、日本
スキー連盟は何をしてきたのか。まともな競技施設さえ無い日本。
彼等は、諸外国に遠征して練習を積んできた。自費では無理だ。
自分でスポンサーを見つけ、家族や友人に支えられての、血の
出るような努力を重ねてきた。プロとしてのポリシーを持っている。
賞金の懸かった競技こそ重要で、変にアマチュアリズムをかざす
「オリンピックなんか出とうなかった」というつぶやきも聞かれる。

冬季オリンピックの出場選手が、毎回限定されているのも、私は
気になる。過去4回も5回も出場している常連選手。ということは、
10年20年の間、スキー連盟は後進を育てて来なかったのだ。

競技人口、選手層の薄さは、尺八より少ないのではと思えてくる。
ごくわずかなスターに頼って、彼等を“使い捨てガスライター”の
ように扱い、金を集め、それをくいものにしているのが○○連盟
ではないかとさえ、思えてくる。スケートのコーチが中学生を
レイプした事件。理事の選出を巡ってのドロ試合。資金の横流し、
費消といった不祥事。利権がからむ連盟のあり方に、私は疑問を
呈する。

国母君の議論を通して、「オリンピックにどれだけ公費(税金)が
投入されているのかが、不透明なこと」が白日の下にさらされた。
彼の若者らしい“反骨精神”に私は拍手を送りたい。

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腰パン王子 無念の敗退

2010-02-18 20:43:10 | 社会問題
関係者ホッ!? “腰パン王子”国母メダルならず(夕刊フジ) - goo ニュース

「オリンピックなんか見とうない」と言っていた私。
国母君の服装問題で、ついつい毎日テレビ観戦している。
この騒ぎが無かったら、オリンピックなんて関心無かったし、
H.P.(ハーフ・パイプ)なる競技も知らんかった。

今日は、感動した!。フィギア・スケートなんかより、
はるかにいい。空中を華麗に舞う。人間技とは思えない。
彼等は賞金稼ぎのプロとのこと。まことのプロはホワイトだ。
余裕を見せるほど完璧。安心感、安定感抜群。他の追随を
許さぬ高度なテクニック。これぞプロ中のプロ。

日本期待の国母君。「最もメダルに近い男」とまで言われて
いたが、全然歯が立たない。力量の差を見せ付けられた。
「メダルが期待される」なんて報道していた連中は“サギ”だ。

それにしても、この記事のタイトル「関係者ホッ!?」とは
どういう意味だ?。「あんな騒ぎを起こして、金メダル取られ
てはますます図に乗ってしまうから困る。負けて当然」と
いう期待が、関係者にあったのか。母校の東海大は「応援を
しない」と声明を発表した。まこと、了見の狭い日本人だ。

へそ曲がりの私は、負けた国母君をますます好きになった。

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NHK 明治悪妻伝説

2010-02-18 10:46:04 | テレビ・映画・芸能人
2/17 NHK「歴史秘話ヒストリア」『明治悪妻伝説新島八重』。
(2009.4.26放映の再放送)

オリンピックのニュースが終わり、テレビを消そうとして
したら、「烈婦、鵺(ぬえ)と呼ばれた女」というから、誰の
ことかと見ていれば、なんと「新島襄の妻山本八 重子」との
こと。ムムこれは聞き捨てならぬ、と録画した。

山本八重子は、会津戦争で、砲兵隊を叱咤激励、指揮した
女傑として、会津人なら誰でも知っている。その会津を代表
する“烈婦”の八重子が、同志社大学の創設者新島襄の妻と
なったことは案外知られていない。全く相反する環境に育った
二人だが、結構、仲むつまじかったようだ。

NHKの番組では、二人が日本で最初にクリスチャンとして
結婚式を挙げたこと。住まいは洋館で、ベッドに様式トイレ。
八重子は和服に帽子と洋靴というハイカラな出で立ちで外出。
馬車に乗る時は、“レディファースト”で、夫より先に乗り、
また夫のことを「ジョー」と呼び捨てにしていた。

そんなことが、当時の日本人にとっては びっくり仰天である。
「国母和宏の服装問題」と同じである。着物に帽子、靴という
スタイルが、体の各部位がそれぞれ違う動物「鵺(ぬえ)」に
例えられ、同志社の学生からも誹謗中傷されたという。

新島襄が46歳で亡くなった後は、同志社と距離を置き、「従軍
看護婦」を組織して日清戦争の傷病兵の看護に当たったり、
当時女性では珍しかった「茶道」の師範になって、86歳の
長寿を全うした。

『歴史秘話ヒストリア』という番組だけに、山本八重子の知られ
ざる一面が紹介されたが、最後、八重子が亡くなった時には、
かって八重子を「鵺」と誹謗した徳富蘇峰も「同志社の母」と
讃えて、大勢の人に見送られたという。

そういう結末で、わが会津人としては“ほっ”とした次第。


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山本八重子と兄 覚馬

2010-02-18 09:06:20 | テレビ・映画・芸能人
山本八重子は、会津藩の砲術師範山本権助の娘として生まれ、
兄覚馬とともに、幼少より砲術の訓練を受けていた。(山本家は
武田の軍師「山本勘介」の子孫と称している)

会津戦争では、断髪し、男物の軍服を着て、7連発スペンサー銃を
持ち、自ら先頭に立って夜襲攻撃をかけたり、籠城戦では砲兵隊を
叱咤激励、指揮した。開城の時、城の壁に書き記した一首。

「明日よりは、いずこの誰か 眺むらん なれしお城に 宿す月影」

戊辰戦争で、父も弟も戦死。明治4年、兄覚馬を頼って京都に行く。
兄の覚馬は早くから洋学と洋式砲術を学び、会津藩を洋式兵法に
改革するなど、先見の明があった。

幕末、会津藩が京都守護職として京都に駐留したおり、公用人として
他藩との折衝にあたり、また洋学の私塾を開いて、他藩の士も受け入れ
ていた。

だが、失明し、鳥羽伏見の時には、京都に留まっていて、官軍に捕え
られたが、官軍の幹部にその名を知っている者がおり、救われる。

山本覚馬の活躍は、明治になってからがまたすごい。京都は“天子様”が
江戸に移ったことで、荒廃していた。そこで山本覚馬は、砲術に関連して
西洋の文物を学んでいたこともあって、西洋の機械工業を取り入れ、
京都に近代産業を起し、日本最初の万国博覧会を開いている。
京都人の信頼篤く、府議会議員に推され、府議会議長も務めた。失明して
いるから議事録も読めないのに、どうやって議事進行をしてのか、すごい
記憶力である。

そして、失明しながらも、新島襄から英語を学び、聖書を読み、キリスト教に
改宗した。

妹八重子は、兄とともに新島襄に英語を習い、聖書の翻訳を手伝っている
うちに恋仲となり、新島襄と結婚。その新島のために、自宅(旧薩摩藩邸
6,000坪)を提供して、同志社英語学校を設立したのである。

山本兄妹がいなければ、同志社は無かった。同志社の設立は、山本覚馬と
妹の八重の力によるところが大であったのだ。

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たるみは巨悪か

2010-02-18 06:51:40 | 社会問題
国母の服装問題も沈静化してきた。今日2/18の中日新聞に
スポーツライター藤島大の記事『たるみは巨悪なのか』。

 「サギング(SAGING)と呼ぶらしい。“たるませる”という意味。
 刑務所の服装を起源とする。不良性を帯びた男の子のスタイル。
 IOCだって、スノーボードの若い世代への訴求力、若者の
 “反権威的なカルチャー”、“やんちゃなかっこよさ”を引き
 入れたかったのだ。

 それにしても「ただちに帰国させるべきだ」といった識者の
 反応にはおそろしさも覚えた。巨悪と愚行は違う。サギングを
 嫌うのは自由である。でも憎んではならない」と。

ところどころ抜書きだが、世論の批判に答える意見が頭角を
あらわしてきた。右もあれば左の意見もあるということだ。

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きっこのブログ

2010-02-17 23:03:58 | 虚無僧日記
ブログ人気ナンバー1の「きっこのブログ」。
「無断転載禁止」とあるが、ぜひ紹介させてもらいたい。

「オリンピック選手を“(日本)国民の代表”なんて思っては
いないから、服装の乱れや 言葉遣いの悪さなんか、個人の
勝って。出来の悪いガキとしか思わない」というような 論調で、
私と同意見だ。

さらに、「ソルトレイクまでスノーボードのコーチをしてた
古川元幸さんのコメント」を紹介している。

「だれも日本をしょって立つなどと考えていません。
ハーフパイプの選手は勝つためよりも、いかに自分の
スタイルが思うとおり決められて、観衆を沸かすことが
できるかが大事なのです」。

そして、日本スキー連盟の理事を批判したあと、

「世の中が変化しスポーツの世界も変化しているのに、
いまだにアマチュアリズムやスポーツマン精神、たてまえや、
お偉いさんのメンツの方が一競技者より優先されます」。

「国母君の服装のみだれって何処が基準なんでしょうか?
世界の頂点に立てるような選手に普通の価値観を押しつける
方が無理ってものです」。

文章の一部だけを切り取ると、そこだけ強調されてしまうが、
要は、スノーボードの選手は、世界各国の懸賞のかかった
レースに出場して賞金を稼ぐプロ。それが、オリンピックに
狩り出されれば、そのためにいろいろ制約を受け、迷惑なん
だそうな。国母君が「ちぇ、うっぜーな」て顔をした理由も、
元はそこにあるらしい。

であるから、公式制服を着せ、“日本代表”であるかのように
仕立てようとしたJOCやマスコミの報道に問題があるのだ。


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服装問題 1

2010-02-17 09:04:17 | 社会問題
昭和40年代、私はツメ襟の学生服で大学に通っていたが、
70年安保闘争で、学生服を着ていると“右翼”とみられ
襲われる危険性があった。以来学生の服装は私服となった。

でも、私の所属する慶応「竹の会」の公演は、緋毛氈に
金屏風、女性は振袖、男は学生服だった。その頃「学生
三曲連盟」の公演で早稲田の学生が、古曲の「夏の曲」を、
なんと麦わら帽子にTシャツ、短パン姿で演奏して、度肝を
抜かれた。私はその発想の面白さに賞賛の拍手を送った。

現在も慶応「竹の会」の定演は、金屏風に緋毛氈、振袖と、
40年全く変わらない。そこまで頑なに守るべきなのか、もっと
“学生らしさ”があっていいのでは”と私は感じている。

もう20年ほど前。ある有料の「お箏の会」に尺八伴奏を
頼まれて行った。古曲の「越後獅子」だから、私は紋付、
袴で舞台に出た。その会を主宰するお師匠さんは、なんと
Tシャツにジーパン。といってもシャネルのマークのはいった
高級なものらしいが、それが“ナウイ、おシヤレ”と思って
いるらしい。驚きあきれ、不快だった。ゲストの私が紋付・
袴であることの方が恥ずかしかったからである。


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服装問題 2

2010-02-17 07:31:57 | 社会問題
国母君、母校の東海大学からも応援を拒否され、
「金」でもとらないかぎり、日本には帰れない状況に
ある。彼の服装の乱れを擁護した私まで、非国民扱い
のパッシングを受けている。

「朝起会」は、男は、紺系のスーツにネクタイ。
女性もスーツ。特に決められているわけではないが、
ジーパンはノーだ。まるで、昭和30年代のオールド
ファッションそのままだから、はたから見ると実に
“こっけい”だろう。

私は、もうスーツなど似合わないのだが、毎朝の朝起会
にはスーツ、ネクタイ着用で行っている。服装を整える
ことで気持ちもひきしまる。しかし、最近、会員の服装の
乱れはひどい。ジーパンで来る人もいる。会の空気を乱され
不快だが、会では“寛容”を教えるから、注意をする人は
いない。あくまで本人がKY(空気を読む)ことに期待する
まで。

そんなこともあって、スケボーの選手のファッションが
腰パンなら、その選手にスーツなんか似合わない。それを
強制することが間違っていたのでは。国母君の一件で、
「公式制服なんか要らない。税金の無駄遣い、仕分けの対象
である」という議論が出てもいいと思えてきた。


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オークション・トラブル

2010-02-17 06:51:16 | 虚無僧日記
先日、オーストラリアの民族楽器「ティデュリドウ」を
1,700円で落札したのに、一方的にキャンセルされた時、
もう二度とやるまいかと云いつつ、やめられない私、
またひっかかった。

福岡の「impulsefirst」から出された「象牙の琴柱」。
1,000円から開始されたので入札していた。それが締切
日時になったら、ゴハサンにされ、即、7万円で再出品
に切り替わった。

質問を送ったが回答なし。再度送ろうとしたが、拒否登録
されていて、送信できず。

たしかに、ティデュリドウが1,700円、象牙の琴柱が数千円
では、商品価値に対して申し訳ない。うまい話は“糠(ぬか)
喜び”でござった。

先日の『虎月』銘の尺八、50万近くの値で落され、「竹ちゃん」
からも「適正価格で良かった」のコメント。価値のわからぬ者に
安く売買されては、品物がかわいそうではある。

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