尺八の手孔は陽音階になっている。中世の音楽は
陽音階だったのだ。それが江戸時代になって、
虚無僧の吹く尺八本曲が陰音階に変化していくのは、
三味線の影響と漠然と思っていた。
今三味線を始めて判ってきた。三味線は主に左手の
人差し指で坪を押さえる。その位地で中指を伸ばして
押さえた坪は“半音”上の音なのだ。一音までは届か
ない。一音上の壺は薬指となる。
だから「A.♭B.A.♭B」が頻繁に出てくる。これを
尺八では、半音は手孔をほんのわずか明けて出すので
出しにくい。尺八では難しいのだ。初心者は半音が
正確に吹けない。音量も出ない。
しかし、出にくいのを無理に出す半音が、尺八の
魅力となった。内に秘められたメリ音のチカラ。
ピアニシモの“力(パワー)”が尺八の命なのだ。
プロとアマの違いは、この半音のメリ音がいかに
大きく正確に出せるかだ。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
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虚無僧の吹く尺八本曲が陰音階に変化していくのは、
三味線の影響と漠然と思っていた。
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人差し指で坪を押さえる。その位地で中指を伸ばして
押さえた坪は“半音”上の音なのだ。一音までは届か
ない。一音上の壺は薬指となる。
だから「A.♭B.A.♭B」が頻繁に出てくる。これを
尺八では、半音は手孔をほんのわずか明けて出すので
出しにくい。尺八では難しいのだ。初心者は半音が
正確に吹けない。音量も出ない。
しかし、出にくいのを無理に出す半音が、尺八の
魅力となった。内に秘められたメリ音のチカラ。
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大きく正確に出せるかだ。
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