ケイの読書日記

個人が書く書評

江國香織「薔薇の木、枇杷の木、檸檬の木」

2006-01-05 15:54:24 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 うーん、やっぱり江國香織の世界は、私にはまぶしすぎます。

 世の中、デブ、ハゲ、チビ、ドメバイ男、ドメバイ男に殴られる女、ニート、無職etcどっさりいるのに、どうしてこの小説の中には、高学歴,高身長、高収入の細身の男性、上品でキレイ頭がよく、社会的地位のある夫を持つ女性ばかり出てくるんだろう。

 ちなみに、ドメバイ男とは、ドメスティックバイオレンスの略です。


 夫婦で口論した翌日、夫が妻に花を贈る習慣……いったい、どこの惑星の話だろう。

 数多い登場人物の中で印象に残ったのが、カメラマンの土屋保。
 以前、林真理子の小説の中で、「メイクアップアーチストにはゲイが多く、カメラマンには女好きが多い」と書かれてあったが、ホントそのとおり!!
 というか、女の方がほっておかないんだろうね。
 人間性に惹かれる、というよりカメラマンという職業に惹かれるんでしょう。
 こういう男は思いっきり不幸になって欲しいです。


 文句ばかり書いてしまいましたが、すっごくおもしろく、一気に読んでしまいました。次は、江國香織の何を読もうか、考えています。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする