ケイの読書日記

個人が書く書評

メアリー・w・ウォーカー「神の名のもとに」

2006-02-14 20:42:40 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 優美さんに教えていただいた作品。1995年アメリカ。

 最初、題名から、アメリカの片田舎の自警団が悪党を殺しまくる話かしら、と想像していたのですが、まったく違っていました。

 
 テキサスのカルト教団が、世界は黙示録に予言されている通り滅亡するので、神に捧げる子羊が必要だとして、スクールバスを襲撃し、スクールバスの運転手と子どもたちを人質にとります。

 そのスクールバスの運転手がベトナム帰還兵で、いつ発狂してもおかしくない絶望的な状況の中(地面に掘った穴の中に閉じ込められている)、子どもたちと共に生き延びる方法を探します。

 FBIは、カルト教団の主宰者『預言者モーディカイ』と交渉しますが、世界は1995年4月14日に滅びると主張する彼とまったくかみあわず……。


 カルト宗教とベトナム帰還兵。アメリカの2大トラウマ。
 アメリカ人でない私には、正直よく理解できない所もありました。

 しかし、聖書の黙示録ってすごく怖いですよね。こんな話を、日曜学校ごとに小さな子どもの頭の中に刷り込んでいけば、大人になってカルト教団に走る人が出てもおかしくない気がします。
コメント (8)
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