とにかく長い。大々長編。図書館で借りて表紙を開いた時、3段で細かい文字がギッシリ印刷されているのを見て、借りたのを後悔した。
でも、せっかくだからと自分を叱咤激励して読み始める。
ストーリーとしては、1848年、裕福な貴族の館で起こった「月長石」と呼ばれるダイヤモンド盗難事件が書かれている。
うーん、推理小説というより、盗難事件がキッカケで誤解が生じ、別れ別れになった1組の男女の愛の復活の物語、と言った方がいいんじゃないか?
しかし、推理小説としても十分優れている事は確か。推理小説お馴染みの密室も首のない死体もダイイングメッセージも無いが、構成がすごくしっかりしていて、最後まで「誰が盗んだか?」の謎で読者をひっぱっていく。
1人が記述するという形式ではなく、数人がそれぞれ自分の知っている事を記述して、真実に近づいていくという形式をとっている。
第1部の、館の執事の記述は、名門貴族の執事らしく非常に回りくどい表現をしているので、とても読みづらい。しかも彼のパートは半分くらいあるのだ!
でも、我慢して読み進めると、第2部クラック老嬢の記述部分はとても面白い。クラック老嬢はこの裕福な貴族の一門なのだが、どうゆうわけか貧しく、狂信的なクリスチャンで親戚に福音を説くので、皆から疎んじられている。
彼女は裕福な親戚を嫉み、特に若くて美しいヒロイン・レイチェルを記述の中で猛烈に攻撃する。いやぁ、とっても痛快!
だって、誰もがレイチェルの賛美者なんだもの。つまらない。こういう人がいないと。
でも、せっかくだからと自分を叱咤激励して読み始める。
ストーリーとしては、1848年、裕福な貴族の館で起こった「月長石」と呼ばれるダイヤモンド盗難事件が書かれている。
うーん、推理小説というより、盗難事件がキッカケで誤解が生じ、別れ別れになった1組の男女の愛の復活の物語、と言った方がいいんじゃないか?
しかし、推理小説としても十分優れている事は確か。推理小説お馴染みの密室も首のない死体もダイイングメッセージも無いが、構成がすごくしっかりしていて、最後まで「誰が盗んだか?」の謎で読者をひっぱっていく。
1人が記述するという形式ではなく、数人がそれぞれ自分の知っている事を記述して、真実に近づいていくという形式をとっている。
第1部の、館の執事の記述は、名門貴族の執事らしく非常に回りくどい表現をしているので、とても読みづらい。しかも彼のパートは半分くらいあるのだ!
でも、我慢して読み進めると、第2部クラック老嬢の記述部分はとても面白い。クラック老嬢はこの裕福な貴族の一門なのだが、どうゆうわけか貧しく、狂信的なクリスチャンで親戚に福音を説くので、皆から疎んじられている。
彼女は裕福な親戚を嫉み、特に若くて美しいヒロイン・レイチェルを記述の中で猛烈に攻撃する。いやぁ、とっても痛快!
だって、誰もがレイチェルの賛美者なんだもの。つまらない。こういう人がいないと。