ケイの読書日記

個人が書く書評

「金田一耕助に捧ぐ九の狂想曲」

2009-10-26 10:37:29 | Weblog
 「横溝正史生誕百年記念」として出版されたらしい。

 京極夏彦     『無題』
 有栖川有栖    『キンダイチ先生の推理』
 小川勝己     『愛の遠近法的倒錯』
 北森鴻      『ナマ猫邸事件』
 栗本薫      『月光座ー金田一耕助へのオマージュ』
 柴田よしき    『烏辺野の午後』
 菅浩江      『雪花 散り花』
 服部まゆみ    『松竹梅』
 赤川次郎     『闇夜にカラスが散歩する』

 北森鴻の『ナマ猫邸事件』はパロディと言うかコメディタッチで面白かったね。あと、有栖川有栖の『キンダイチ先生の推理』は短篇だけど、さすがと思わせる作品。

 ミュージシャンがぶらぶら歩いていて、突然近くの電話ボックスに飛び込む。すぐにダイヤルして一方的に喋る。一分と続かないその電話を3回続けて、うっすら笑みを浮かべボックスを出る。
 彼は一体どこへ電話をかけ、何を喋っていたんだろう。この解答が知りたい人は、どうぞ本を読んでください。

 他の作品は、金田一耕助に捧げたにしては出来が…うーんイマイチ。

 それより、好きな横溝作品を皆が各々選んでいるのだが、有栖川と赤川次郎が『獄門島』を選んでいる。なるほど。私も読んだ事あるが30年以上前のことだからなぁ。忘れちゃった。
 『獄門島』は名作との誉れが高いので、もう一度読んでみよう。
コメント (4)
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