前回読んだ『気分は名探偵』というアンソロジーがとても面白かったので、二匹目のドジョウを狙って、密室をテーマにした8人の作家のこのアンソロジーを借りてくる。
結論から言うと、二匹目のドジョウはいなかった。残念。
一番良かったのが、有栖川の『壺中庵殺人事件』。法月綸太郎の『使用中』も正統派の密室物ではないが、変わった切り口で面白い。
あとは…北森鴻の『不帰屋(かえらずのや)』が、まあまあかな。
それ以外は、お奨めしません。
特に、貫井徳郎『ミハスの落日』はヒドい。ヨーロッパテイストで誤魔化そうとしているが、誤魔化し切れないよ。自分でも不出来だと思ったんだろう、エッセイには「密室は遠きにありて思うもの」(つまり自分で書くものではない)といった意味の事を書いている。
密室って書くのは難しいだろう。密室の大御所のカーだって秀作は少ない。
だから、なおさら有栖川有栖は光ります。彼の作品って駄作はあまりない。『ペルシャ猫の謎』はヒドかったけど。
皆、それなりの水準を保っています。
実は今ひとつ、密室のアイデアが頭の中にある。完全オリジナルではなくて、以前に法月綸太郎の作品を読んでいて、そのトリックの変形が頭に浮かんだ。
でも、自分では新しいトリックのつもりでも、もうすでに誰かが書いているかもね。
結論から言うと、二匹目のドジョウはいなかった。残念。
一番良かったのが、有栖川の『壺中庵殺人事件』。法月綸太郎の『使用中』も正統派の密室物ではないが、変わった切り口で面白い。
あとは…北森鴻の『不帰屋(かえらずのや)』が、まあまあかな。
それ以外は、お奨めしません。
特に、貫井徳郎『ミハスの落日』はヒドい。ヨーロッパテイストで誤魔化そうとしているが、誤魔化し切れないよ。自分でも不出来だと思ったんだろう、エッセイには「密室は遠きにありて思うもの」(つまり自分で書くものではない)といった意味の事を書いている。
密室って書くのは難しいだろう。密室の大御所のカーだって秀作は少ない。
だから、なおさら有栖川有栖は光ります。彼の作品って駄作はあまりない。『ペルシャ猫の謎』はヒドかったけど。
皆、それなりの水準を保っています。
実は今ひとつ、密室のアイデアが頭の中にある。完全オリジナルではなくて、以前に法月綸太郎の作品を読んでいて、そのトリックの変形が頭に浮かんだ。
でも、自分では新しいトリックのつもりでも、もうすでに誰かが書いているかもね。