主人公・日下守は、色んな事情が重なって母親の死後、伯母一家に居候している。なんとか慣れたその矢先、タクシー運転手をしている伯父(伯母の夫)が、死亡事故を起こす。
車の前に女性が飛び出して来たと主張する伯父さん。
しかし、目撃者はいない。
そんな時、守の家に「殺してくれてありがとう。あいつは死んで当然だったんだ」という電話がかかる。
これは単純な事故ではないのか? 仕組まれた?!
そう直感した守るは、彼なりのやり方で事故を調べようとする。
この主人公・守が、すごくりりしい高校生なのだ。スタジオ・ジブリのヒロインを陰で支えようとする男の子みたいな。
彼には父親がいない。4才の時に、公務員だった父は公金を横領して姿をくらました。どうもホステスさんに貢いでいたらしい。
父親の失踪後、母親と守の生活は激変。近所の冷たい視線や心無い仕打ちにさらされる事になる。
その母親も無理がたたって他界。守は伯母さんに引き取られる。
3人の女性がすでに死亡し、残りの1人にも魔の手が伸びるといったサスペンス。その死亡にいたるトリックも興味深いが、それ以上に主人公・守の逆境に負けない強さに心打たれる。
どこまでいっても「公金横領犯の息子」というレッテルはついてまわる。というか、そういう事情をかぎつける人間が、どこにでもいて、引越し先や転入先の学校にも触れ回るのだ。
でも、彼を理解しようとする・助けようとする大勢の人たちもいるのだ。
車の前に女性が飛び出して来たと主張する伯父さん。
しかし、目撃者はいない。
そんな時、守の家に「殺してくれてありがとう。あいつは死んで当然だったんだ」という電話がかかる。
これは単純な事故ではないのか? 仕組まれた?!
そう直感した守るは、彼なりのやり方で事故を調べようとする。
この主人公・守が、すごくりりしい高校生なのだ。スタジオ・ジブリのヒロインを陰で支えようとする男の子みたいな。
彼には父親がいない。4才の時に、公務員だった父は公金を横領して姿をくらました。どうもホステスさんに貢いでいたらしい。
父親の失踪後、母親と守の生活は激変。近所の冷たい視線や心無い仕打ちにさらされる事になる。
その母親も無理がたたって他界。守は伯母さんに引き取られる。
3人の女性がすでに死亡し、残りの1人にも魔の手が伸びるといったサスペンス。その死亡にいたるトリックも興味深いが、それ以上に主人公・守の逆境に負けない強さに心打たれる。
どこまでいっても「公金横領犯の息子」というレッテルはついてまわる。というか、そういう事情をかぎつける人間が、どこにでもいて、引越し先や転入先の学校にも触れ回るのだ。
でも、彼を理解しようとする・助けようとする大勢の人たちもいるのだ。