倉知淳といえば、猫丸先輩。6編が収められているこの短編集を読めば、猫丸先輩にいっぱい会えるかも、と楽しみに読み始めたが、結局、最終の第6話『猫丸先輩の出張』に登場したのみ。
そういった意味では期待外れだったが、ノンシリーズもそれなりに面白い。特に『変奏曲・ABC殺人事件』は秀作だと思う。
クリスティの名作『ABC殺人事件』は、よく知られているので、読んでいなくても内容は知っている人が多いと思う。それを逆手にとって、ある男が弟殺しをもくろむが…。
最初、足立区青原の路上で朝嶺久美という女性が撲殺される。どうも通り魔殺人らしい。2週間後、番祥寺町の馬場茂昭という男性が自宅で撲殺されているのが見つかった。金目当て、怨恨という類ではないらしい。どうも通り魔殺人っぽい。
これらの記事を偶然、目にした男は、かねてからの計画を実行しようとするが…。
機会があれば人を殺してみたい。連続通り魔事件に紛れ込まして、本命を殺したいと思っている人が、いかに多いか分かる。
『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』は、タイトルは面白いが、中身はイマイチ。マッドサイエンティストみたいな博士が出てきて、荒唐無稽な兵器を作ろうとする。3人の兵隊が手伝いに駆り出され、そのうちの1人が撲殺される。そばには、鍋と血がついて角が潰れた豆腐が転がっていて…。状況からすると、豆腐の角に頭をぶつけて死んだように見えるが…。
もちろん『猫丸先輩の出張』も面白い。が、猫丸先輩のキャラが面白いのであって、トリックは平凡。でも、出入りする時に部外者はもちろん、研究員も徹底的に調べられる研究所で、どうやって内部の機密情報を外に持ち出すか、の視点から考えれば、秀作かも。
三本松研究員の陰気なキャラもgood! またどこかで登場してもらいたい。
猫丸先輩をイメージするとしたら誰だろう? すごく小柄で目がクリっとしているらしいので、爆笑問題の田中はどうだ?! でも性格は太田の方が近い。あれ? 田中と太田、どっちがどっちだったかな? 二人ともよくある名前だから、頭の中で混じっちゃうよ。
そういった意味では期待外れだったが、ノンシリーズもそれなりに面白い。特に『変奏曲・ABC殺人事件』は秀作だと思う。
クリスティの名作『ABC殺人事件』は、よく知られているので、読んでいなくても内容は知っている人が多いと思う。それを逆手にとって、ある男が弟殺しをもくろむが…。
最初、足立区青原の路上で朝嶺久美という女性が撲殺される。どうも通り魔殺人らしい。2週間後、番祥寺町の馬場茂昭という男性が自宅で撲殺されているのが見つかった。金目当て、怨恨という類ではないらしい。どうも通り魔殺人っぽい。
これらの記事を偶然、目にした男は、かねてからの計画を実行しようとするが…。
機会があれば人を殺してみたい。連続通り魔事件に紛れ込まして、本命を殺したいと思っている人が、いかに多いか分かる。
『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』は、タイトルは面白いが、中身はイマイチ。マッドサイエンティストみたいな博士が出てきて、荒唐無稽な兵器を作ろうとする。3人の兵隊が手伝いに駆り出され、そのうちの1人が撲殺される。そばには、鍋と血がついて角が潰れた豆腐が転がっていて…。状況からすると、豆腐の角に頭をぶつけて死んだように見えるが…。
もちろん『猫丸先輩の出張』も面白い。が、猫丸先輩のキャラが面白いのであって、トリックは平凡。でも、出入りする時に部外者はもちろん、研究員も徹底的に調べられる研究所で、どうやって内部の機密情報を外に持ち出すか、の視点から考えれば、秀作かも。
三本松研究員の陰気なキャラもgood! またどこかで登場してもらいたい。
猫丸先輩をイメージするとしたら誰だろう? すごく小柄で目がクリっとしているらしいので、爆笑問題の田中はどうだ?! でも性格は太田の方が近い。あれ? 田中と太田、どっちがどっちだったかな? 二人ともよくある名前だから、頭の中で混じっちゃうよ。
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