日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しい習慣?-ギフト市場-

2005-02-14 10:51:17 | マーケティング
「新しいビジネスチャンス」をいつも持つことは、マーケターとして必要なことです。
でも、そればかりを捜し求めていると言うわけではなく、いろいろなことに対して興味をもって「何か面白いことがないかな~」と思って、周囲を見回してみる中でフッと気がつくことも少なくありません。
「トゥース・フェアリー・ボックス(TOOTH FAIRY BOX)」と言う記事をasahi.comで見つけました。

「永久歯へと抜け替わった、乳歯を入れておく箱」のようなのですが、それにまつわるお話が素敵です。
「乳歯から永久歯へと抜け替わる」と言う、大人になることへの「お祝い」のひとつだと思うのです。
洋の東西を問わず、「成長することへのお祝い」というものがあり、そのひとつひとつにお話があります。
そのようなお話とともに、子供達と一緒になって世界の習慣を知ったり生活観を知るということは、とても大切なコミュニケーションとなります。

今は、「物を売る」というだけではなく、「モノにまつわるお話」や「コミュニケーションチャンス」を提案すると言うことが必要です。
特にギフト市場は、贈る側にも贈られる側にも「ワクワク・ドキドキ」という気分が伴い、開けて話が膨らむような「ストーリー」が必要です。
それもお説教じみた内容ではなく、「夢」のあるストーリーが必要なのです。
まだまだ、日本で定着していませんが「銀のベビースプーン」も、欧州の古い贈り物の習慣+お話があって、初めて「銀のベビースプーン」の価値が生まれてきます。
これは、古くからある日本の贈り物についても同じです。

「モノを贈る」というのは、物だけではなく贈る人の気持ちをストーリーにすることが、大切なのです。