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女性マーケターから見た日々の出来事

「障害者スポーツ」-スペシャルオリンピックス-

2005-02-22 23:35:40 | スポーツ
「組織に押し潰されないために」にコメントを下さった、カミナリ弟さんありがとうございました。
おそらく、日本の多くの企業が「社会と企業の関係を見直す」時期なのだと思っています。
ただ、同様の事件は二度と起きて欲しくないですね。

元JOC会長が、西武の堤義明氏だったからと言う訳ではありませんが、今日は今週末から長野で開催される「スペシャルオリンピックス」についてです。
おそらくインターネットの検索サイトとしてYahooをよく利用される方は、右上のに掲示がされているので、ご存知の方も多いかと思います。
このスペシャルオリンピックスと言うのは、「知的障害者」を対象とした大会です。
身体障害者の大会としては「パラリンピック」が有名ですが、「障害者カテゴリーのスポーツ」という意味では、とても大切な大会でしょう。

ただ残念なことに、日本ではこのような障害者スポーツに対して、なかなか理解されていないと言う現実があります。
ハンディがある分、どうしても様々な人たちのサポ-トがないとスポーツそのものが楽しめないと言う問題だけではなく、障害者を支援するスポンサーそのものも少ないと言う現実です。
また、「障害者は、家で静かに過ごすものだ」というある種の偏見に似た考えを持っている方も、少なからずいらっしゃるようです。
彼等の問題は、「障害があるために、一般サラリーマンと同じような職場環境で仕事ができない」という経済的理由があります。
「身障者を受け入れるように」と言う、行政指導がされていても実際仕事に就いている方は限られています。
ハード面でも冬季パラリンピックで問題になったように、競技施設の管理と言う問題も抱えています。

そんな中、静岡新聞のWEB版で音の出る球使い“卓球” 視覚障害者も楽しく大会という記事を読みました。
健常者と視覚障害者が一緒になって、楽しめる大会だったようです。
筋肉系スポーツ雑誌(と勝手に呼んでいる)「ターザン」には、毎号「ハンディキャップのある人たちのスポーツ」を紹介しています。
今回の「スペシャルオリンピックス」のスポンサーとして、ユニクロが参加しています。
昨年末から年明けにかけての折りこみチラシを良く見られた方は、お気づきだったかも知れませんね。
D.ブルーナーの「ミッフィー」をキャラクターに使った、子供向けのウェアを「スペシャルオリンピックス協賛グッズ」として販売していました。
ユニクロは、昨年のアテネオリンピック、パラリンピックなどのユニフォームを提供しています。
「みんなのカジュアル服」という企業姿勢が、このようなサポートをしているのだと思います。

日本では、まだまだ認知の低い障害者スポーツです。
でも、いつか「みんなが、楽しくスポーツができる環境」となれば、日本のスポーツ文化が成熟したということになるのでしょうね。

先日のダルビッシュ選手は、自分の恵まれた環境に感謝して欲しいですね。
そして、このような視点を与えてくれた、サッカーファンで聴覚障害プレーヤーN君、ありがとう。