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世界にはばたく「ジャパニーズ・ホラー」

2005-02-06 13:45:46 | トレンド
Yahooのトピックスに「『着信アリ2』公開、前作はアメリカでリメイク」という記事が、ありました。
現在公開されている「呪怨」(“TheJuon”)も、オリジナルは日本のホラーですね。
ここ2・3年、日本のホラー映画が次々とハリウッドに進出してます。
「リング」等も好評だったようですし、一部では「日本のホラー映画を狙え」とプロデューサーの間で、囁かれているとかいないとか?

ハリウッドが、日本映画を素にして映画を作るというのは今に始まったことではありません。
有名なところでは「荒野の七人」。
もちろんオリジナルは、黒澤映画「七人の侍」ですね。
今回の「リング」や「呪怨」等と「七人の侍」との大きな違いは、「ストーリーも、オリジナルのものを使っている」ということです。
「荒野の七人」は、どちらかといえばウエスタン映画特有の「勧善懲悪モノ」にすりかわっていました。
それが今では、場面設定も基本的なストーリーも、オリジナルに忠実です。
現在公開されている「呪怨」は、プロデューサー、俳優などはアメリカ人スタッフですが、監督は日本人ですし、ロケーションも日本で行われています。

アメリカン・ホラーの代名詞といえば「エクソシスト」だと思うのですが、心理的恐怖よりも先に視覚的な恐怖心を煽るような気がします。
それに比べ日本は、「番長更屋敷」(=「お岩さん」)のような怪談話が昔からあり、それがビジュアル表現化されたものが「ジャパニーズ・ホラー」のような気がするのです。
そして、それがアメリカ映画関係者から注目を浴びている。そんな気がします。

しかし・・・約100年近く前にも日本のホラーに心惹かれた外国人がいました。
小泉八雲こと、ラフガディオ・ハーンです。
彼の書いた日本の怪談集は、海外特にヨーロッパで高い評価をされています。
(彼が、ギリシャ人だということも関係しているのかも知れませんが)
もしかしたら、日本のホラー映画が世界を席捲する日があるかもしれませんね。

小泉首相は、歌舞伎だけではなく映画もお好きと聞きますが、これも「知的財産」のひとつです。
もっと、「フィルム・コミッション」のようなことにも、力を入れてみてはいかが?

私自身は、「単純明快。お腹を抱えて笑える、チョッピリお馬鹿な映画」のほうが好きなので、基本的にホラー映画とは縁がありませんが(爆)。