日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「黒船堀江丸」来航

2005-02-10 23:52:26 | アラカルト
一昨日、「ライブドアが、ニッポン放送株の35%を取得した。」ということが、話題になりました。
それから情勢?を見てきましたが、どうやらフジサンケイグループとしての受けとめ方は、「黒船堀江丸来航」という感じのようですね。
「鎖国を解き、自由闊達な放送事業の提案を聞け!」と言っているライブドアに対して、アタフタとしている「日本人」フジテレビという構図のようです。
そのアタフタぶりは、昨年のプロ野球球団への参入の時と似ていますね。

通常の公開株取得の方法によって、ニッポン放送の株を35%取得したライブドアは、商取引上何の問題もありません。
そのことで、関連子会社の会長である日枝さんが、アレコレ言っても意味がないのです。
ただ「日本人的方法論」からすれば、「違うやり方もあるんじゃないの?」ということでしょう。
日枝さんの発想は「モノゴトには順番と言うものがあって、『根回し』と言う日本の交渉方法もなしで、いきなりなんだもの。そこらへんは、もうチョッと考えてくれないと・・・」というところではないでしょうか?

そして、今日フジテレビは思いもよらない方法で堀江さんとの対決姿勢を打ち出しました。
それが、堀江さん出演番組の放送中止のようなのです。
フジテレビからの発表は違いますが、世間の見方は決して、そのように見ていないようです。

しかし、ここで一番考えなくてはいけない本質は、「何故この時期に、ライブドアがニッポン放送の株を取得したのか?」と言うことだと思います。
ニッポン放送が、株式公開を進めていたことは確かです。
でもそれは、「親より大きくなってしまった子ども(=フジテレビ)が、年老いた親(=ニッポン放送)を扶養家族にする」という目的だったのでは?
ところが、堀江さんは「ラジオ放送は、将来性のあるメディアだ!」という考えから、株の取得を考えたようなのです。
だから「ボクに任せてくれれば、価値を高めるアイディアがある」という発言に、繋がってくるのです。
とすれば、最初からフジテレビ(=フジサンケイグループ)とライブドアとでは、「ニッポン放送」に対する価値の見方が、まったく違っているのです。

価値観の違いが、どのようなカタチで動いていくのか、しばらく目が離せませんね。


いろいろなお話-スポーツ-

2005-02-10 11:09:01 | アラカルト
昨夜埼玉スタジアムで行われた、2006年FIFATMワールドカップドイツ大会 アジア地区最終予選北朝鮮戦(ホーム)の視聴率は、約48%(関東地区)だったようですね。
多分、この数字はテレビ朝日の中継放送での数字だと思うのですが・・・。
後の「報道ステーション」でも、試合のことしか放送していませんでしたから、サッカーに興味のない視聴者からは、抗議の電話が殺到したのでは?
そして、「サッカーのことをよく知らない」と言っていた古館氏のコメントは、サッカーファンからすれば「ツッコミどころ満載」でしたね(笑)。
今朝のスポーツ新聞各紙の一面は「神様・仏様・大黒様」だったようで・・・こういうベタなコピーも、スポーツ紙ならではです。

さて、先日「政治とスポーツ」というテーマでブログを書きました。
福岡に住んでいらっしゃる創難駄クリキンディーズ2004福岡のosa3さんから、トラックバックをいただきました。
ありがとうございました。
そして、とても力のこもったブログを拝読させて頂きました。
ブログの大半を、在日朝鮮人Jリーガーのことについて、書いてあります。
確かに彼等の心境は、複雑だったと思います。
でも、彼等はいろいろな思いを選手として、最善のプレーをしたように思いました。

それよりも気になったのは、北朝鮮の選手達です。
ロスタイム、日本の大黒選手に決められた瞬間、力なく崩れるようにして倒れこむ選手達が多くいました。
中には、号泣しているのではないか?と思われる選手もいました。
その表情は「母国=北朝鮮には帰れない」という、雰囲気すらありました。
確かに「敵国・日本と対戦をして最後の最後で負けた」事は悔しいと思いますが、彼等が号泣していたのは悔しいだけなのだろうか?という気がしたのです。
むしろ「W杯予選が突破できなければ、自分だけではなく家族も『粛清』されてしまうのでは?」という恐怖心を持っているのではないか、と感じたのです。
予選の試合は、後5試合あるのです。
まだまだ、勝点を積み上げていけば、十分出場できる可能性があるのです。
そのことを選手自身が知らないハズは無く、あれほど「崖っぷち」といわれ続けたフランス大会への最終予選でも日本は勝点を積み上げ、出場を決めているのです。
しかし、彼の国の「偉大なる領主さまは、そんなことでは納得しないのだろう」と思ってしまうくらいの、姿でした。

その前には、ゴルフの横峯さくらがハワイの男子トーナメントに出場し、堂々の17位と言う成績を残しています。
今から25年くらい前「女の記録は、やがて、男を抜くかもしれない」(昭和55年 伊勢丹百貨店)というコピーがありました。
正に、そんな時代を現実視するような快挙です。
「男性の優位性って、一体なんだろう?」となる時代は、案外近いかも知れません。