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政治とスポーツ

2005-02-08 12:20:45 | スポーツ
年明けからメディアが色々と書き立てている、2006年W杯ドイツ大会出場に向けてのアジア最終予選の北朝鮮戦(ホーム)が、明日埼玉スタジアムであります。
ここまでの、報道を見てみるとサッカー専門誌は比較的穏やかと言いますか、戦術や戦略的な内容で「勝ち点3を取れ!」という記事が目立ちます。
まぁ、これは当然と言えば当然でしょう。
さて、一般誌となると相当変わってきますね。
最初の頃は「美女大応援団の来日はあるのか?」から始まり、スタジアムでの騒乱を予想しているところもあるようです。
確かに、北朝鮮と日本の関係はとても難しいところにあると思います。
しかし、ここで日本がサッカーを絡めて北朝鮮を挑発することは、得策とはいえないように思います。
むしろ、北朝鮮のプロパガンダの思うツボだと思っています。

スポーツが政治の道具となったのは、いつの頃からでしょうか?
私が覚えているのは「血で塗られたオリンピック」と言われるようになってしまった、72年のミュンヘンオリンピックが最初でした。
それ以前では、ベルリンオリンピックがナチスドイツのプロパガンダとして、使われた事は有名です。
他にも、当時のソ連がアフガニスタンに侵攻したことで、アメリカをはじめとする西側諸国はモスクワオリンピックをボイコットしましたし、その報復として次のロサンゼルスオリンピックを、ソ連と東欧諸国がボイコットする、ということもありました。
政治の道具ではありませんが、最近ではサッカーアジアカップでの中国サポーターによる騒乱等もありましたね。

こうやって見てみると、スポーツはその時々の政治の道具とされてきていると言うことが、分かります。
「スポーツと政治は別」と言っても、「共通言語」としてのスポーツは、ある意味主義主張が言い易いのかも知れません。

でも、こんなこともあったのです。
64年に開かれた東京オリンピックの開会式では、当時ベルリンの壁によって分断されていた東西ドイツ選手達が、同じユニフォームを着て一緒に入場をしているのです。
これも、スポーツの凄さでしょう。

明日の試合はテレビ観戦の予定ですが、7年前のように戦績によって体調変化を起こさないように冷静に観戦したいと思っています(笑)。