日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

泥仕合の様相-阪神VS村上ファンド

2006-05-05 22:40:52 | アラカルト
GW中は、なにも動かないと思っていた「阪神VS村上ファンド」。
阪神経営陣が出した村上ファンド側の提案についてのコメントに対して、村上ファンドが激しくインターネット上で反論。
今日に至っては、阪神の労働組合までも村上ファンドに対して、対抗姿勢を打ち出した。
ここまで相手側の反感をまねく姿と言うのは、どこかで見たことは無いだろうか?

去年の初めライブドアとニッポン放送・フジテレビとの、敵対的買収劇だ。
結局、フジテレビは値上がりしたライブドアが保有していた、ニッポン放送株を買取、ライブドアの株主として業務提携を検討と言うことで、終わった。
ライブドアとの業務提携は、堀江容疑者他元経営陣の逮捕によって実現することは無かったが。
今回は、買収ではく「企業価値を上げるために必要な経営提案ができる役員派遣」ということなのだが、この「企業価値を上げる経営提案・事業提案」というのも、やはりライブドアVSニッポン放送・フジテレビの時に聞いた言葉だ。

村上氏と近い考えを持っている、阪神の外部取締役・玉井氏なども「保有している土地の売買」を言っているようなのだが、阪神だけではなく鉄道事業をメインにしている企業は、沿線の土地を保有し、住宅開発などをしてきた。
それらが、鉄道事業に次ぐ事業へと発展していくのだ。
まぁ、そんなことくらい十分承知の上だとは思うのだが、土地の売買と言う発想もなんとなく一昔前のような思考のような気がする。

それにしても、阪神の経営陣・社員・阪神タイガースファンを敵にまわして、勝算ありと村上氏は考えているのだろうか?
「企業価値」=「株価」というモノサシだけが、社会的企業価値ではないはずなのだが。