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ウォーターボーイズに続くか?新体操ボーイズ

2008-04-02 20:38:16 | CMウォッチ
桜の開花や満開がアチラコチラから届き、飲料水のテレビCMも春ヴァージョンになってきた。
サントリーの「DAKARA」は、「子ぶたのロビンソン」から、「天海祐希と余分3兄弟」にバトンタッチした。
個人的には「子ぶた子ロビンソン」の、あの仕草が可愛く好きだったのだが、メッセージ性という点では今回の「余分3兄弟」の方がダイレクトな分、分かりやすい。
そこが今回のCMの狙いだろう。

「余分3兄弟」とは別の意味で、強い印象が残るCMがある。
それが「カルピスソーダ」だ。
男子新体操部と言う、奇を衒ったような設定のCM。
このような飲料水のCMには、学校と言う場面設定が多い。
そして「さわやかな汗を流して、CM商品を飲む」と言うシュチュエーションは、ありがちな場面設定でもある。
それが、男子新体操となると「え゛?」と言うか、強い印象を残す。
それだけではなく、「何も男子が新体操をしなくても・・・」と言う気がする人も、また多いのではないだろうか。
それだけ「新体操=女子競技」と言う、印象もイメージも強いスポーツだ。
現実には、男子新体操にも大きな大会があるようなのだが、その存在はやはりマイナーだ。

同じイメージをもたれていたスポーツがある。
それが「男子シンクロ」だ。
その後映画やテレビドラマ化され、今では「ウォーターボーイズ」と言われるようになってきている。
男子の競技スポーツというには、まだまだマイナーなようだがネットで検索してみると、高校の水泳部の中組み込まれていたり、市民同好会(この場合、男女参加可)が幾つか見られる。
映画やドラマでブレイクした、俳優さん人気(一時は「人気若手俳優の登竜門ドラマ」と言われていたようだ)もあり、今ではすっかり市民権を得た。

それに比べると男子新体操と言うのは、まだまだ際物的な印象が強い(と、思い込んでいる)。
カルピスソーダのHPを見て見ると、全国大会まであり本格的に取り組んでいる中・高校があるようだ。
むしろ、その事実に驚いている。
このCMがキッカケになり、男子新体操も認知度が上がるという期待が、競技団体にはあるのかもしれない。

今年は、オリンピック(無事開催されるのかは、「・・・」だが)イヤーと言うだけではなく、W杯南アフリカ大会出場をかけた最終予選もある。
この夏から秋にかけては、スポーツの話題が新聞やニュースのトップを飾ることが多くなるだろう。
スポーツイヤーと言うことも含み考えたテレビCMだとすれば、競技団体のパブリシティーと言う意味を含んだのCMのようにも思うのだ。