日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

過度な期待など、していない

2008-04-07 13:52:46 | 徒然
今日の新聞各紙のWEBサイトに、首相、年金特定困難でおわび「誤解を与える説明あった」(紹介記事は、朝日新聞)という記事が掲載されている。

昨年の参議院選挙での「年金の公約」に対して、「過度な期待を持たせた」ということでの謝罪なのだが、果たしてこの「公約」を聞いたとき「年度末までに、総て判明・問題解決ができる」と、思っていた人がどのくらいいたのだろうか?
私たち生活者の多くは、「空手形」だと思っていたのではないだろうか?
社会保険庁職員の怠惰さは、それまでの使い込みなどで分かっていた。
その様な組織に、半年ほどの間で膨大な数の不明年金が分かるはずが無い・・・と、冷ややかな目で見ていた人のほうが多いのではないだろうか?

多くの生活者が怒っているのは、照合が完了しなかったことではなく、出来ない場合の対策も、億のお金を投入した「年金特別便」の分かりにくさ、社会保険庁の対応のまずさなどではないだろうか?
期待ではなく、どれだけ問題意識を持って行動する力があるのか、臨機応変な対応策がどれだけでいるのか?ということを冷静に見ていたと思うのだ。
ところが、福田さんを始め政府や官僚から提供される様々なモノ・コトが、生活者の期待値には遥か及ばない、社会保険庁や政府の自己満足で終わってしまっている=生活者のことなどまったく考えていないということに、怒り・諦め・苛立ちを感じているのだ。

その勘違い度もまた、福田さんらしいといえば、らしいのだが・・・。