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キャラクター対決-せんとくんVSおおつ光ルくん-

2008-04-23 23:38:03 | アラカルト
地方の活性化を目的として、マスコット・キャラクターを制作する自治体は多い。
最近話題になったのが、奈良市のせんとくんだろう。
可愛いのか、気持ち悪いのか(「きもかわ」系キャラというのだろうか?)様々なトコロで、話題や論議を呼んでいるコトは多くの方がご存知だろう。
この「せんとくん」は、「平安遷都1300年」の記念イベント向けのマスコット・キャラクターだ。

その「せんとくん」ほど注目もされず、ひっそりと登場したマスコットキャラクターがいる。
それが大津市の「源氏物語千年紀」キャラクター「おおつ光ルくん」だ。
今年が、源氏物語が読みつがれるようになったことが確認されてから千年ということで、そのゆかりの地では、様々なイベントが企画されている。
特に紫式部が源氏物語を書いたといわれる大津市では、熱心なようで様々なイベントが舞台となった京都よりも、予定されている。
そのマスコット・キャラクターが「おおつ光るくん」なのだ。

この「おおつ光ルくん」だが、おそらく「源氏物語」の主人公である「光源氏」をモチーフとしているのだと思うのだが、ハンサムというか二枚目キャラという印象を受けない。
時代によって、美人やハンサムの基準が変わるので、千年前はこのような面長な顔がハンサムだったのかも知れないし、マスコット・キャラクターなので、ハンサムというよりも「可愛らしさ」や「親しみやすさ」のほうが、優先されたのかもしれない。

ただ不思議なのは、何故、紫式部をキャラクターにしなかったのだろうか?という点だ。
長編物語としては、最古とも言われている「源氏物語」だが、その作者をキャラクターにするには容姿を含め謎が多かったからだろうか?
元気な平安女性キャラクターが、あっても良かったのではないだろうか?
(女性キャラクターは、京都などと共通の「平安美人の横顔」)

この二つのマスコット・キャラクターを見て思うのは、「可愛い」・「親しみが湧く」などが必要不可欠だというコトだ。
そしてある程度の「ユルさ」(=脱力感)があれば、尚親しみと可愛さも増すという気がする。

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