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聖火がやってきた-聖火リレーを自由と追悼のリレーに-

2008-04-25 20:36:41 | スポーツ
今日、長野に北京オリンピックの聖火が到着した。
いよいよ明日は、聖火リレーが行われる。

この「聖火」来日で一緒にやってきた中国関係者の人数は、100名近いという。
こんなに大規模な「聖火警備隊」を派遣した国は、他には無いだろう。
世界各国を回る聖火リレーそのものが、前回のアテネ大会の時からだから、比べること自体がおかしいのかもしれない。

中国側の予定聖火リレーコースには、チョモランマ登頂も含まれているという。
あんなに高度の高いところ(=酸素が少ないところ)で、聖火が燃えつづけることができるのか?疑問をもっているのは私だけなのだろうか?
それに、一般道のように整備をするとなると、膨大なお金もかかるが環境破壊ということもあるのではないだろうか?
そんな指摘をし、批判する環境団体が無いように思えるのも不思議なのだが・・・。
グリーピースのみなさんは、鯨には興味があってもチョモランマ(=エベレスト)の環境には興味が無いということなのだろうか?

長野では、既にチベットの自由を訴えるデモが行われたようなのだが、あの物々しい警備を考えると、「あの大袈裟な警備は、何だったの???」と思わせるくらいの抗議行動のほうが、「長野メッセージ」となるような気がしている(というか、気がしてきた)。
確かに直接的な行動は、一時的アピール度は高いかも知れない。
だが、その結果として大規模聖火警備隊を編成し、留学生を動員させることであたかも聖火リレーが成功しているかのように、振舞ってきているからだ。

とは言うものの、中国のみなさんの熱狂度を静めることは難しいだろう。
なぜなら中国にとって、初めてといってもよい「国際舞台」だからだ。
だからこそ、「是が非でも成功させなくてはいけない」と、人権問題をも省みず、批難をする事で自己正当化を図っているのだから。
今の中国は「頭に血が上った状態」だと思えば、その対処策も見えてくるように思えるのだ。

その一つの方法として、チベットだけに向けられた言葉ではなく「世界に向けた言葉」をただただ静かに掲げ、自由のために犠牲になった人たちに祈りをささげるというやり方もあるように思うのだ。
1960年代後半、サンフランシスコで起こった「フラワーチルドレン」たちのように、チベットの花(ネパールの花でもあるようだ)「ラリーグラス(石楠花の一種)」や「ブルーポピー(「ブルーポピー」そのものが市販されている可能性も低いため、英国などが、戦没者慰霊で使う一般的なポピーでも良いかもしれない。)」やキャンドルを手に、聖火を迎えるという方法もあるよう思うのである。