日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

エコのようでエコでない?-バイオ燃料-

2008-05-02 16:31:54 | ライフスタイル
中日新聞のWEBサイトに、バイオ燃料が生物絶滅招く 農地開拓で生息地破壊と言う記事が掲載されている。

昨今のエコロジーブームやEUが仕掛けている「温暖化ガス排出取引権」などのビジネスなど、化石燃料から穀物などを主体としたバイオエネルギーへの転換が図られている。
それだけではなく、バイオエネルギー原料として化石燃料(=石油)原産国のような、市場の支配的立場になるための投機目的による穀物先物取引が、穀物の高騰をまねいている。

個人的には、廃材や間伐材などを利用したバイオ燃料は、エコロジーと言う観点から言ってもプラスが多いと考えていたのだが、とうもろこしや小麦と言った穀物類のバイオエネルギーについては、やや懐疑的だった。
それがこのような記事によって、懐疑的から疑問となってきた。

もう一つこの記事を読んだ時、思い浮かんだ事がある。
それが、2十数年前に呼んだ「ファーストフードと自然破壊」と言うテーマのコラムだった。
ファーストフードで使われる牛肉だけではなく、パンなどもいわゆる「大規模プランテーション」で作られている穀物を使っていると言われている。
その作付面積は、1年でベルギーの国土面積で拡大している、とも言われていた(と言っても、うろ覚えなので正確なデータをご存知の方は、ご連絡を!)。
それもCO2排出国が、農業へ転換する事で作付面積が増えているのではなく、CO2吸収国(と言うべきなのか?それとも酸素排出国というべきなのか?)で、森林が次々と農地へと作り変えられているのだ。
その構図が変わることなく、CO2排出国はバイオ燃料に転換すればCO2削減になると言う発想では、どこか違うような気がしてくるのだが・・・。

もう一つ、最近指摘されていることだが世界の農地と呼ばれる地域では、既に「水資源の争奪」が始まっているというコトだ。
米国の穀倉地帯などは、豊富な地下水によって穀物を大規模農業によって作ってきた。
その豊富な地下水が枯渇し始めていると言うのである。
これでは、バイオ燃料どころの話ではない。
オーストラリアなどの、穀物不作も大干ばつのためだと言われている。

このような記事が、出始めたと言うことはエコロジーもバイオ燃料も、簡単なコトではない、と言うコトなのではないということだろう。
「CO2排出権ビジネス」によって、世界経済をリードしようとしているEU。
それを後押ししているのは、エコロジーに対して積極的な生活者の姿だろう。

もし、日本がこの分野でリードできるとすれば、EUとは違う積極的で日本らしい「MOTTAINAI生活」と、日本企業の潜在的(生活者重視)の技術力だと思うのだ。


GWはどこへ行こう

2008-05-02 11:46:34 | ライフスタイル
近くの公園で「なんじゃもんじゃの木」(学名「ヒトツバタゴ」 )(出典は岐阜県恵那市HP)が花を咲かせ、緑の木が雪綿をかぶったようになっている。
「なんじゃもんじゃ」と言う名前の植物は、全国各地にあるようなのだがこの「ヒトツバタゴ」を「なんじゃもんじゃ」と呼ぶのは、この東海地域と対馬だけらしい。
と言うのも「ヒトツバタゴ」と言う木そのものが、自生している地域が東海地域と対馬だけらしいのだ。
と言ってもネットで「なんじゃもんじゃ」を検索すると、イロイロな所で見られるようでもある。

この季節は、全国各地様々な花が見られる。
「ツツジ」や「藤」が見頃と言う所も多いだろう。
そして、お祭りのシーズンでもある。
子供の頃、浜松で過ごした私としては「浜松まつり」がこの季節のお祭りなのだが、春~初夏のお祭りは緑萌えるような華やかでエネルギッシュなお祭りが多い。

今では食べ物の名前となってしまった「田楽」も、田植えの頃、その土手で舞い踊った処から名づけられたと言われている。
その様に考えると、つくづく日本人の自然に対しての感性の豊かさを感じる。
その感性が鈍くなってきているような気がしないわけではないのだが、むしろ鈍くなり始めた感性をリセットするためにもこのGWは、充実した休日としたいものである。