日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

三洋電機の行方-VW社との次世代電池共同開発-

2008-05-11 22:47:42 | ビジネス
日経新聞のWEBサイト他に、独VWと三洋、次世代電池を共同開発と言う記事が掲載されている。

この記事を読んで、思い浮かぶことがある。
それは、今や三洋電機の顔ともなった感のある「エネループ」だ。
「使い捨てない」をコンセプトに開発されたリチュウム電池で、今やそのラインナップは電池からソーラーチャージャーにまで発展している。
今や、三洋といえば「エネループ」といっても過言ではない。

先ごろ、一部報道されていた松下との資本提携は、どうやらガセだったようなのだが、このニュースを聞いた時、松下としては三洋の持っている「エネループ」や洗濯機「アクア」などのオゾン洗浄と言った(環境)技術を、取り込むつもりなのではないか?と、考えていた。
たかが「リチュウム電池」ではあるが、ソーラーチャージャーなどと組み合わせることで、その意味は大きく変化すると感じたからだ。

その「リチュウム電池」の分野でVW社と共同開発となると、自動車産業に与える影響は大きい。
既にトヨタは松下と共同開発などを進めているようだが、「リチュウム電池」と「ソーラーシステム」を組み合わせるとなると、三洋の方が分があるように思うのだ。
いくら現在発売されている「ソーラーチャージャー」が小型なものであろうと、基本技術は既に持っているのだから、実現化に向けての一歩は他社よりも進んでいると考えられる。
その事を見込んで、VW社は三洋との共同開発を考えたのではないだろうか。
もちろんVW社の本社があるドイツをはじめとする欧州では、ハイブリッド車市場は日本より大きいはずだ。
その意味でも、VW社は他社よりも強力な開発相手を探していただろう。

これまで、三洋電機のイメージは3番手的なところがあった。
ところが「エネループ」や「アクア」と言った、これまで一番手企業があまり熱心に開発をしてこなかった分野での技術開発によって、「環境企業」として優位に立つ可能性が生まれてきたともいえそうなのだ。
むしろ、このような事業分野に特化していくことで、三洋電機は電機メーカーとして新しいポジションをつかむ事ができるかもしれないのだ。
10数年前、シャープが誰も見向きもしなかった液晶テレビ開発に取り組んだ結果、今やその製造工場名が、品質保証ともなりブランド化に成功したように。


浪速の町工場だって、凄いじゃない

2008-05-11 13:07:40 | スポーツ
Yahooのトピックスをみていたら、「スピード社に対抗できる水着」という内容の記事があった。
元となっているのは、スポーツニッポンのスピード社に負けない!日本競泳界に救世主と言う記事だ。

今年になってから、水泳界では世界新が続出している。
その理由の一つに、スピード社が開発した新素材の水着が上げられていた。
日本の水泳連盟は、スピード社との契約をしていないため、オリンピックでの着用はできず、一時期は違約金を払ってもスピード社の水着の着用と言う話もあったと、イロイロなメディアが取り上げてきていた。
既にご存知の方も、多いのではないだろうか。
そこに飛び込んできたのが、今回の記事だ。

記事を読んでみると、この水着を開発した町工場の社長さんは、水泳連盟が契約をしている3社に一度は話を持ち込んでいる。
その時は、にべも無く断られたようだ。
それほど、このような素材技術開発というのは外に出したくないのが、当たり前ということか。
そのため企業内部での開発ばかりに目がいってしまい、外部から持ち込まれた話などには興味を示さなかったということなのだろう。
ところが、形勢逆転!してしまったのだ。

実はスポーツの分野では、日本の企業が世界で活躍をしている。
最近では、W杯ドイツ大会で使用されたボールだ。
あのボールを作った(技術開発をした)会社も、モルテンと言う、広島にある企業だ。
他にも今回の北京オリンピックで使用辞退をした、砲丸投げの公式球を作っているのは埼玉にある有限会社辻谷工業と言う、小さな企業である。

これまで、町工場と言うと東京の大田区ばかりが注目されてきていた。
だが、こうやって見てみるとスポーツの分野だけでも、日本のいたるところにある名の通っていない企業が、世界のトップレベル企業として活躍している事が分かる。
今回のことをキッカケに、浪速の町工場にももっと注目しても良いのかもしれない。

それだけではなく、町工場の持っている優れた技術や(コストを掛けない)開発力は、大企業が見習うべき点が多いのかもしれない。
そして、「町工場だから(大した事は無いだろう)」などと、高を括っているとその技術は海外に流失してしまう可能性だって大きい、と認識をもつ必要があるのではないだろうか?

それにしても、痛快ではないか!
それどころか、浪速の従業員80名弱の町工場が、NASAを相手に世界の舞台で堂々勝負すると言うのだから。


今日は、母の日

2008-05-11 06:46:53 | アラカルト
今日は、「母の日」。
百貨店や大型スーパーなどは、「母の日セール」を展開していることだろう。

「何が欲しいのか?」や「何をプレゼントしたいか?」、「予算はどのくらい」「どこで買いますか?」などの調査をイロイロな企業が実施し、プレスリリースとして発表をしている。

毎年このような調査が行われ、「欲しいもの」の上位には「何もいらない」がランキングされる。
お母さんの本音としては、「家族みんなが、毎日元気でつつがなく暮らしていけること」が、一番の幸せなのかもしれない。
一方、予定しているプレゼントに関しては「花」が一番多い。
やはり、「母の日=赤いカーネーション」ということになるのだろう。
最近では、赤いカーネーションにこだわらず、「お母さんの好きな花」を贈る方も多いようだ。
女性にとって花を贈られるというのは、気持ちがワクワクし、心もパッと晴れるような「心のビタミン剤」的要素をもっている。
何より、花を飾ると部屋が明るくなるのが、女性にとっては嬉しい。

反面、「プレゼントしたのに、ぜんぜん使ってくれない」と嘆く方も少なくない。
母がなくなった後、イロイロなモノを整理していたら、20年以上前の「母の日」に贈った白いハンドバッグが、贈った状態で出てきた。
白い皮は、既に日焼けをし、所々にシミができている。
贈った方からすれば「使ってくれれば良かったのに・・・」と思うのだが、母としては「もったいなくて使えなかった」ということだったのだろう。
気持ちとしては十分分かっても、やはり日焼けをし、シミができる前に使い倒してくれたほうが、ハンドバックを作った人にとっても良かったのでは?と、今でも思っている。

今日母の日プレゼントをする方・・・
お花は、お母さんの好きな花で十分です。
何が好きなのかわからない場合は、お母さんのイメージをお花屋さんに伝えるだけで花束や花かごなどを作ってくれます。
ブラウスやハンドバッグ、日傘などではなく、ハンカチや靴下を贈るほうが「使ってくれる率」は高くなり、一番良いのはお母さんの好きな食べ物を贈る、または食べに行くことです。
何より「いつも、ありがとう!!お母さんの笑顔が大好き」と、言葉やメッセージにする事が、一番大切。

プレゼントを頂くお母さま・・・
「もったいなくて・・・」と、思わずに頂いたプレゼントはドンドン使いましょう。
特に、プレゼントをしてくれた相手の前で!
贈った方は、その事が何よりも嬉しいのもの。
プレゼントは、大切なコミュニケーションツールなのですから。