日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

81/13221 NHKの暇な人々?

2008-05-27 21:46:22 | 徒然
昨日の新聞各紙にNHK職員による、勤務中の株取引調査報告が、掲載されている(紹介記事は、毎日新聞)。

この記事を読んで、どのように感じられただろう。
個人的には「NHKには、仕事中株取引ができるほど、暇な人が81人いたのだな~」という感想を持った。
この人数が多いか、少ないかはイロイロだろう。
なんと言っても、調査対象は13221人なのだから。
「81/13221」と言うのは、決して大きな数字ではないし、もしかしたら仕事中にネットで仕事とは関係のないサイトへアクセスとして、「仕事をしているフリ」をしている人の方が、現実としては多いかもしれない。
その分、仕事のしわ寄せがきて大変な思いをしている人が、周囲にはたくさんいるのだろうが・・・。
本人はお構いなし!と言ったところだろう。

ただ問題なのはNHKは、受信料という方法によって経営をされ、その予算については国会承認を必要とする半官半民的企業であると言うことだ。
普通の民間企業であれば、仕事をしない人がいても周囲の人にとっては、大迷惑ではあるのだが、社外の人にとっては経済的にも政治的にもまったく関係のないコトになる。
しかしNHKの場合は、同じではないと言う点で問題なのだ。

このようなニュースがでるたびに、NHKの受信料支払いを拒否したくなる人が増えるのは、当然のコトだろう。
それは81人と言う人数に対して多い・少ないと言っているのではない。
その様な体質をNHKが持っていながら、「みなさまのNHK」と言うコトに不満を覚えるのだ。
商業取引で発生する「利益」とは別に、税金とか半ば強制的に徴収されるお金だからこそ、使う側の高いモラルが求められるのだ。

暇な81人の方は、即辞めていただいて(普通の企業なら、就業時間中にサイドビジネスをするなど、もっての外!処分対象となっても当然)、投資家への道を歩んでいただきたいものである。

今日になって、14億円追徴課税と言う、記事まで掲載されている。
なんとも「トホホ」なNHKである。

流通システムを変えるのか?-イオンの直接仕入れ-

2008-05-27 20:59:21 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに、イオン、直接仕入れ5倍に・年5000億円、卸通さず と言う記事が掲載されている。

大手スーパーの安価商品と言えば「PB」と呼ばれる「プライベートブランド商品」だった。
これは、大手スーパーが中小含めたメーカーに一括生産依頼をし、買取をすることで流通コストとメーカー側の売れ残りリスクを減らすコトで、価格を下げる事ができた商品である。
もちろん、中小のメーカーばかりではない。
大手メーカーの商品も含まれている。

今回の「直接仕入れ」と言うのは、いわゆる大手メーカーの名前で販売することと、メーカー販社と呼ばれることが多い(かつて、私が勤めていた会社も「メーカー販社」だった)メーカーの卸専門会社を通さずに商品を一括仕入れる、と言う内容になっている。

インターネットの発達と普及によって、PCなどは「販社」と呼ばれる卸会社を通さずに、直接顧客の要望にあわせた「カスタマイズPC」を販売することが当たり前のようになってきた。
米国のPCメーカー・ゲートウェイ、HPやデルなどはその先駆け的存在だろう。
ところが、食品などに関しては日本の商慣習にあわせ、卸会社を通じて小売すると言うのが、一般的であり、むしろPBのような商品は「二級品」扱いをされる傾向があった。
「二級品」と言っても、あくまでもそのイメージなだけで、商品そのものの品質は一般のモノと何ら変わりは無い。
最近では、食料品や日用品の高騰により、PB商品の人気が高くなってきている。

イオンのように、様々な名前のスーパーを展開し、最近ではダイエーなどもイオンのPB商品「トップバァリュー」を販売するようになったため、その販売スケールから考えれば、ネスレなどのメーカーにとっても、メリットがありと判断したのだろう。
もちろん、イオンとしても、PB商品だけでは商品の魅力やそれこそ「ブランド力」と言う点で、物足りなさを感じていたのではないだろうか?
メーカー側も、スケールメリットがある=生活者の反応を捉えやすい、という魅力があったと考えられる。

総てにメリットがあるように思われる今回の直接仕入れだが、卸売りという部分で仕事をしてきた私としては、やや寂しいと言う気持ちもある。
ただ、このことを危機感として捉え、「卸売り」と言う立場だからこそ見えてくるモノを、キチンとメーカーと小売店に提案をして欲しいと考えている。
なぜなら昔の「卸業」は、市場の調整役と言う仕事もあったはずなのだから。