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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ガラスケースよりも、太陽の下-「人寄せパンダ」を死語にしたい-

2008-05-07 23:01:58 | 徒然
上野動物園のパンダ・リンリンが死んで、1週間ほど経つ。
そして、今回の胡錦濤さんの来日で、つがいのパンダ2頭の貸与が決まった。
今回の胡錦濤さんの来日で、目立った成果があったとすれば、この貸与だけのような気がする。
一部では「胡錦濤さん(=中国)お願い(チベットや毒入り餃子をはじめとする、中国の食品問題など黙認のお願い)の旅」と揶揄する人もいたようだが、胡錦濤さんは、お願いも何もしないまま、日本の「パンダを貸与してください」と言うお願いで終わってしまいそうな感じだ。

私の世代などは、「パンダ=上野動物園」というイメージしかないのだが、日本には他の動物園にもパンダはいる(正しくは、貸与されている)。
その中でも注目すべきは、白浜・アドベンチャーワールドにいるパンダファミリーだろう。
お母さんの梅梅(メイメイ)は子育て上手なお母さんらしく、なんと!!2回も双子を出産している。
そのうち2頭は、本国・中国へと帰っているのだ。
言い換えるなら「日本生まれのパンダが、中国へ帰る」ということになる。

関西方面では話題になったのだろうが、全国的にはどうなのだろう?と、思ってしまった。
確かに、日本で初めてパンダがやってきたのは上野動物園だった。
その時の騒動は、今でもよく覚えている。
まさにVIP待遇で、ガラスケースの飼育場で生活をしていた様子ばかりが、思い出されるのだ。
それに対して、アドベンチャーワールドのパンダたちは、ノンビリ・ノビノビだ。
ガラスの小さな飼育場では無く、広い芝生の上でまったりしている。

本来の繁殖目的とするなら、このような環境を提供するべきなのではないだろうか?
と言うのも、名古屋の東山道植物園にいるコアラは、日本初の飼育と言うことで冷暖房完備(もちろん、観察用24時間稼動カメラ付き)の立派な飼育場で、飼育されている。
ところが、次々とコアラが死んでしまうのだ。
繁殖に成功しても、短命と言う繰り返し。
しかし、他の動物園でノビノビと飼育されているコアラは、そんな事も無く元気らしいのだ。
元々持っている野生の力を押し殺して、飼育する環境と言うのは動物たちにとってマイナスな面が多いのではないだろうか?

そんな中、中国からの貸与額が1億円/年と言うことが報道され、賛否を呼んでいるらしい。
そこで考えてしまったのは、リンリンが上野動物園ではなく、どこか地方都市の動物園で飼育されていたら?と言うコトだ。
おそらく、これほどまでに騒がれ、即貸与と言うコトも無かったような気がするのだ。
白浜・アドベンチャーワールドのパンダたちを見ていると、本当にパンダが生活しやすい場所で飼育されるべきなのではないだろうか?と言う気がしている。
もう「人寄せパンダ」という言葉を、死語にしても良いのではないだろうか?

脳には「糖」が必要?-オフィス向け置き菓子-

2008-05-07 11:58:46 | ライフスタイル
Yahooのトピックスに「オフィス向け置き菓子」という話題が、Upされていた。
もしかしたら、以前エントリしたかも・・・と思いつつ、ニュースソースとなったフジサンケイビジネスの記事を読んでみた。

会社員時代、机の引出しには「飴用の缶」がいつもあった。
一時期、派遣社員として仕事をしていた頃には「お菓子缶」を用意していた。
と言っても、私が飴をなめたり、お菓子を食べたりするのではない。
殆ど、男性社員が「疲れた~」といって、お菓子をねだりにやってくるのだ。
もちろん、心ある男性社員は「これ、お菓子代」といって、置いていってはくれるのだが、「何かある???」といっては、お菓子缶を勝手に物色する輩もいた。

彼らがやってくるのは、決まって夕方。
丁度「小腹がすいた」という時間帯だ。
そして彼らが「欲しい」と思うお菓子も、イロイロだった。
おせんべいのような塩・醤油系の時もあれば、チョコレートの時もあった。
意外に人気だったのは、ナッツなどが入ったお菓子とか、おしゃぶり昆布などだった。
おしゃぶり昆布などは、ガムの代わりだったのかもしれない。

女性の場合、「お菓子を食べる=気分転換」的要素が高いような気がする。
と言うのも、大体「そろそろ、一休憩しない?」と、誰かが声をかけ、お茶を淹れることが多かったからだ。
もちろん、ティーサーバーが職場に設置されて入るのだが、水屋に行ってお茶を淹れることそのものが、気分転換となり、そこでする雑談もまた、女子社員にとっては貴重な情報交換の場でもあるのだ。
今ではそんな事も「合理化」の名のもと、許されてはいないのかもしれないが・・・。
それに対して、男子社員の場合は「電池切れ=脳のエネルギー切れ」という感じがした。
だから、第一声が「疲れた~」と言うコトになるのだろう。

「そんなのんびりしたトコロで、仕事をしていたの?」と、思われた方もいらっしゃるかもしれない。
「会議は2時間以内」と言う会社だったのだが、それでも2時間の会議が終わる頃には、ヘトヘトになることも多かったし、煮詰まるような会議の時には故意に休憩時間を入れ、チョットしたお菓子とお茶を摂るような職場だったのだ。

栄養学的に言えば、「脳の栄養源は糖」と言われている。
そのため、受験期には「朝ご飯はシッカリ食べる」というのが、今や常識となっている。
そうやって考えてみると、夕方時は「小腹がすいた」だけではなく、お昼に食べたご飯が糖に変わり脳が消費した時間なのかもしれない。
そして、その様なモノを欲しがる人ほど一生懸命に頭=脳を動かして、働いていると言う証拠なのかもしれない。

今日のお昼休みには、近くのコンビニで「チョコッとお菓子(と、私が勝手に呼んでいる100円くらいの小袋入り菓子)」を買ってみませんか?
夕方、脳が「糖分が欲しいよ~」と要求するほどの仕事をするために。