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金融不安とサッカー・プレミアリーグ

2008-10-09 16:22:00 | スポーツ
スポーツ新聞のWEBサイトのサッカーをチェックしていたら世界同時株安でサッカー・プレミアリーグ崩壊危機という記事があった(紹介記事はスポーツ報知)。

サッカーファンの方なら、プレミアリーグについてはよくご存知だろう。
ただ、その経営となると余り知らない方の方が、多いのかも知れない。
それでも「チェルシー」のオーナーは、現在ロシアの大富豪・アブラモヴィッチであるコト位は、知っているのではないだろうか?
彼は、石油で大もうけをし、多額の負債があったチェルシーを買い取って、話題になった人物でもある。
他にも、プレミアリーグの人気チーム3チームが、危機的状況にあるというのだ。

記事中にあるように、この10年ほどでプレミアリーグの主要(=強豪)クラブのオーナーは、イギリス人ではなくなったようだ。
「チェルシー」のオーナーがロシアのアブラモビッチになった時、ニュースで相当話題になった。
ベッカム選手が所属をしていた「マンチェスター・ユナイテッド」と「リバプール」は、現在アメリカ人実業家が、買収をし実質的なオーナーとなっているし、「アーセナル」も「チェルシー」同様、ロシア人が買収しようとしているようだ。

他にも、ドバイのエアライン「エミレーツ」などがスタジアムのネーミング・ライツを保有したりしている。
当然のことながら、ユニフォームのフロントなどに印刷されているスポンサー名は、「多国籍状態」になっている。

実は、プレミアリーグの場合、イギリス人以外(ロシア、米国、アラブ)に買収をされたために、経営危機に陥っているだけではないはずだ。
プレミアリーグの場合、株式上場をしていたように記憶している(あやふやな記憶なので、間違っていたらご指摘下さい)。
すなわち、今回の世界的金融不安は、その資金調達の面で大打撃を受けたのではないだろうか?
多くの投資家にとって、プレミアリーグのビッグクラブは、世界的規模でファンがいて、当然リーグでは激しい優良争いを展開し、全世界に試合が配信される(=放送権料などへの期待)という、様々な面で魅力がある。
「そのクラブが好きだから。ファンだから」という理由で、投資している人もいるはずだが、それ以上に「優良投資先」として投資している人も多いはずなのだ。

負債の一部は、新しいスタジアムの建設費などのようだが、欧州で活躍する選手たちの年俸もバカにならないはずだ。
プレミアリーグそのものは、サッカーの歴史そのもののような一面もある。
その歴史が崩壊するかも知れないとすれば、マネービジネス化したサッカーというスポーツの崩壊となってしまうかも知れない。
それが、クラブにとって大打撃なのか?
はたまた、(現在のオーナーたちは、イギリス人ファンから余り支持されていないので)ファンにとってプラスなのか?