日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

“Happydays”と言える日はいつ?

2008-10-12 21:19:08 | アラカルト
産経新聞のWEBサイトを見ていたら、【音楽の政治学】「ハッピー・デイズ」、世界恐慌への決別歌うという記事があった。
本当に今の経済は「ハッピーデイズよ来い!」という状況だ。
この歌がヒットしたのが、世界恐慌の頃だというのもうなずける。
生活者の多くは、今のような先行き不安な経済状況の中でも、何とか希望を見出したい!という心理が働くのだろう。

一応洋楽ファンの私なのだが、この「ハッピーデイズ」という楽曲は、知らなかった。
私にとって「Happyday」と名のつく楽曲は、ゴスペルソングの「Oh!Happydays」くらいだったのだ。

ゴスペルソングの「Oh!Happydays」は、ご存知の方も多いだろう。
映画などで使われたコトがあるし、最近ではカルチャーセンターの人気講座のひとつにゴスペルソングのクラスがある。
私などは、単純なトコロがあるせいか?このような歌を聴くと元気が出てくる。
「さぁ!頑張るぞ」とは思わないのだが、「くよくよしても仕方ない!打開策はどこかにあるはず!」という気になるのだ。
元々楽天的なのだろう。

だが、マーケティングの仕事をして感じるコトのひとつに、「(良い意味での)楽天主義」がある。
企業にしても、社会にしても「停滞する」というコトは、出来ない。
なぜなら「生きている」からだ。
「企業や社会が生きている」というのは、おかしな感じがするかも知れない。
だが、企業や社会を作っているのは、私たち「人」なのだ。
人が考え、行動する事で、様々なモノ・コトは動く。
動くコトが、生きているという意味でもあるのだ。
だからこそ、マーケターは「生き生きとした前向きな思考」が、必要なのだと思う。

それにしても、この記事の最後がとても気になる。
アメリカが、「世界大恐慌」から本格的に経済復興するのは、「第二次世界大戦」を経てからなのだ。
今や世界を牛耳っている(表現が乱暴ですみません)多くの国は、ある意味軍事大国でもある。
「核をもった経済大国」といっても良いのかも知れない。
同じコトを繰り返すほど、バカではないと思うのだが・・・。
ただ、だからこそ今日本の果たす役割は、大きいのかも知れない。
変な政治闘争をしている場合ではないんですけど・・・小沢さん、麻生さん。



まず、自国からはじめてよ!-アメリカ金融不安対策-

2008-10-12 09:04:35 | 徒然
昨日、G7が開かれていた。
ここでの注目は、「アメリカ発の世界恐慌阻止策」だったはずだ。
ところが・・・ブッシュさんは「真剣な地球規模の対応が求められている」と、述べたようだ(紹介記事は日経新聞)。

もちろん、記事中にあるよう「アメリはあらゆる手段をとる」と言っているようだが、コレまでアメリカが打ち出した金融安定策は、まったくといって良いほど効果を発揮していない。
低金利過ぎて、これ以上下げようのない日本などが取れる対応策などは、せいぜい米ドルを買い支える程度の事だろう。
GMの経営危機といったところで、日本のトヨタが救済するということは考えられないし、今回の金融不安に端を発した円高で、「トヨタ自動車大幅減益」(紹介記事は、中日新聞)なのだ、堅実なトヨタがそんなコトをするのか疑問だ。
万が一そのようなコトになったら、アメリカ国民の心象を悪くするだけだろう。
なぜならGMという企業の存在そのものが、アメリカの象徴なのだから。

アメリカ国民の心情が、わからないわけではない。
(借り手でも貸し手でもない)サブプライム問題とは関係が無かった、アメリカ一般納税者からすれば、何故法外な報酬を得ている「投資銀行」の役員たちの資産没収をしないのか?と不満に思うのは当然のことだろう。
パーティーに現を抜かしていた人達の資産を没収するなどして、経営責任を果たしてから公的資金の投入するなどの、納税者が納得できるステップを踏まない限り、一般納税者の理解は得られないだろうし、公的資金なども注入する事が出来ないはずだ。
少なくとも先日行われた公聴会での、破綻したリーマンブラザーズのCEOの言葉を聞けば、怒り心頭はしても、理解が得られるようなコトは無かったと思う。

そんなコトを示すことなく、「地球規模での対応」というのは・・・。
チョッと、都合が良すぎるのでは?ブッシュさん。
少なくとも日本の納税者は、アメリカの失敗した市場経済主義(=自己益優先至上主義)を救うだけの余力などはありません。

それにしても、今回の金融不安に対して感じるコトは、ビジネスの基本中の基本をシッカリするコトの難しさだ。
ビジネスの基本中の基本とは、自己利益を求めるばかりではなく「お客様」という生活者を中心に、自社と社会が豊かになるには?という思考であり行動の事だ。
今の成果主義は、目の前の自己利益追求主義でしかない。
今回の金融不安が、多くの企業がビジネスの基本に立ち戻るチャンス、と考えなくてはいけないのではないだろうか?