日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

本当にレジ袋は、環境に悪い?

2008-10-05 13:12:19 | アラカルト
昨日から、名古屋東部7区で「レジ袋の有料化」が始まった。
私が住んでいる地区でも、レジ袋が有料化された。
有料化されることに、アレコレ言う気はない。
ただ、レジ袋を使わないことがCO2削減へとなっているのか、疑問があるだけなのだ。

我が家のある地域の食料品スーパーなどは、コレまで「名古屋市指定ごみ袋(可燃)」をレジ袋として使ってきた。
一般家庭では、週2回のごみ収集には丁度良い、10lの大きさの袋をレジ袋として使っていた。
そのレジ袋を、ごみとして捨てるような家庭は、殆ど無かったのではないだろうか?
昨日買い物に行ったスーパーのレジでは、おばあさんたちが「これからごみ袋を買わなくっちゃいけないなんてね~、困っちゃうわよね~」と話していた。
と言うコトは、おばあさんの頭の中では「レジ袋=ごみ袋」だったわけだ。

「レジ袋の有料化」には、「レジ袋の生産を減らすコトで、CO2の削減を目指す」というコトが、言われている。
しかし、それは「レジ袋=ゴミ」として見た場合なのではないだろうか?
なぜなら(我が家の近隣食品スーパーでは)「レジ袋=市指定ゴミ袋」だったのだから。
穿った見方をすると、「市指定ごみ袋を、どうしても買わせたい政策」のようにも見えてくるのだ。

「レジ袋の有料化」が、スーパーなどの経費削減になるのであれば、おばあさんたちも「この物価高で、(商品が)安くなるなら仕方ないわね~」と、思っただろう。
ところが、「レジ袋の有料化=CO2の削減」といわれても、「今までのレジ袋をごみ袋を使い、使う量が同じなら、変わらないんじゃない?」という、考えもでてくる。
もちろん、個々の家庭に埋蔵化状態にある「レジ袋=市指定ごみ袋」は、生産時点でCO2をそれなりに排出しているということになるのだが、予備ストックとして持っている市販の指定ごみ袋も、同じなのではないだろうか?

「環境」とか「エコ」を持ち出す事で、問題のすり替えをしているコトが多いのではないか?と、最近感じている。
大分前エントリさせていただいた、「エコ替え」というトヨタのテレビCMも同じだ。

「環境」や「エコ」というのであれば、食べられずに「産業廃棄物」となっている食料品などに、もっと注目しても良いのではないだろうか?
そして、過剰なほどのラッピングや食品トレーなどについて、考え直すコトのほうが、はるかに「エコ」で「環境に優しい」と思うのだが、違うのだろうか?