日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

これで、日本が元気になるかな?

2010-06-16 12:55:13 | 徒然
一昨日の夜行われたFIFAW杯南アフリカ大会での、日本対カメルーン。
結果はご存知の通りだ。
残念ながら、私はテレビの実況中継も見ないまま寝てしまったのだが、今朝の新聞の一面に「勝利」という文字を見て、正直驚いた。
と言うのも、キリンチャレンジなどの親善試合や直前に行われた練習試合でも、方向性の見えないサッカーをしているように見えたからだ。
その上、監督の岡田さんは案外頑固なトコロがある(と、有名)。
そのような状況の中で、勝ち点3を獲るコトはとても厳しいと感じていたからだ。
その心配をよそに、結果を出した岡田さんや選手たちには拍手を送りたい。

試合後、東京の渋谷ではスポーツバーなどでテレビ観戦をしていた若者たちが、街に繰り出し大騒ぎとなったようだ。
テレビのニュースなどで見る限り、8年前の日韓大会で、予選を突破した時の騒ぎを彷彿とさせるような映像だった。

若者の大騒ぎは別にして、世界最高レベルのサッカーを競い合うW杯で1勝を上げたというコトは、もしかしたら日本を元気にさせるかも知れない。
「弾丸ツアー」を企画し、既に締め切っていたJTBは問い合わせが多く、募集を再開したと言うニュースがあった。
他にも、テレビやブルーレイレコーディングプレーヤーなどの売上が伸びるのではいか?と言う、期待がある。
確かにそのような具体的な期待はあるだろうが、むしろ、「日本、もっと自信を持って主張しても良いのではないか!」と言う雰囲気や、「ダメダメと言っても、きりが無い。だったら、(岡田監督のように)開き直って前を向くしかない」と言うような「社会の元気の素」もこの試合結果にあったような気がする。

もう一つ「日本元気の素」となったのは、「はやぶさ」だろう。
宇宙開発という分野では、日本は2番手3番手の国だろう。
でも今回の「はやぶさ」の活躍は、「日本のモノ作り力」を世界にアピールできたばかりか、「イオンエネルギー」と言う、新しいエネルギーを知らしめることにも成功している。
「イオンエネルギー」のシステムが、現在のクルマや家庭用燃料に直接的転換は無理かも知れないが、宇宙産業以外の何らかの産業分野で活用できる可能性もあるかも知れない。
となれば、当然「イオンエネルギー」と言う分野で「世界標準」となるのは、日本と言うコトになる。

そうやって考えれば、W杯初勝利や「はやぶさ」は様々な経済効果だけではなく閉塞感で息が出来なくなってきている日本を元気にさせてくれるような気がする。