日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もっと自信を持っても良い?日本

2010-06-28 05:39:37 | 徒然
連日のW杯観戦で、寝不足!と言う方も多いかもいらっしゃるかも知れない。
また明日の夜には、試合が控えているので余り無理をなさらないように・・・。

今回のW杯での日本の躍進は、チョッと世界を驚かしている(ようだ)。
確かに、開幕直前の親善試合の結果、内容を見れば、このような結果は想像できなかっただろう。
戦術としては、奇策と言う気がしないわけではないが、それでもサブメンバーやスタッフを含めチーム一丸となって勝ち取った決勝トーナメント進出だ。
それを代表チームは誇っても良いと思う。

そんな代表チームの躍進は、少し日本全体を元気にしつつあるのかも知れない。
W杯関連のグッズ、サッカー関係の商品だけではなく、飲食や食品、家電製品など意外な業種にも経済効果が出始めていると言う。
「経済効果」は2,000億とも言われる試算が出ているとも言われている。

だが、余り手放しで喜べる状況ではないと言う指摘もある。
例えば、iPadやスマートフォンなどの情報通信ツールの分野などは、日本企業の活躍が見られない、という指摘だ。
元々このような分野は、日本の得意分野だったはずなのだが、いつの間にか周回遅れとなってしまった感がある。

その理由を考えてみると、昨夜テレビで見た池上彰さんの言葉が説明しているように思う。
うろ覚えなのだが・・・
「これまでの日本は、目標モデルとなるモノ・コトに『追いつけ!・追い越せ!』で、発展してきた。今は、その目標モデルとなるモノ・コトが無くなりつつある。躍進著しい中国が今やっていることの多くも、戦後の日本が成長する過程でやってきたこと。その意味で中国は日本をお手本として、成長していると言える。だからこそ、これからの日本は『自分たちが世界の目標モデルとなる』というモノ・コトを発信しなくてはいけない。その力を日本は持っているのでは?私たち自身が、その意識を強くもつことでまだまだ日本は世界をリードできると信じている」
と言う内容だったと思う。

確かに、私たちはバブルの頃海外の不動産を買い漁り、大顰蹙を買った。
同じ様に、海外旅行に行っては有名ブランド店でも、店員の方が眉をひそめるような買い物をしても平気なトコロがあった。
そのような様々な経験をし、バブルが崩壊して20年。
失敗を恐れる余り、小さくチマチマとした発想しかできなくなってしまったのではないだろうか?
W杯での岡田さんの戦術は奇策だが、もしかしたらそんな「奇策」を発想するコトが、今の日本には大切なのかも知れない。