日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新たな市場調査方法?

2011-01-12 12:27:44 | アラカルト
「ユーザーの声を直接聞きたい」という企業は、多いのではないだろうか?
特に閉塞感が強くなり、モノが売れないと言われる今、多くの企業は「直接ユーザーの声を聞いて、製品開発や販売促進の参考にしたい」と考えているだろう。
それも、既顧客の声だけではなく将来の顧客の「声を聞きたい」というのが、本音だろう。
意外な方法で「お客様の声」を伺う方法があるのだ・・・と思ったコトがある。

讀賣新聞のWEBサイトに、「発言小町」という読者の質問・相談コンテンツがある。
解答するのは、一般読者(讀賣新聞読者に限定されない)。
そのため、寄せられる「相談内容」は様々だ。
「だんなさんが素敵に見えるときはどんな時?」という、ご主人ラブな奥さんからの質問もあれば、相当深刻な内容まである。
もちろん、答える人たちも自由にご自分の考えを書き込まれている。

そんなコンテンツを、企業が直接生活者の声を聞くツールとして利用するコトが多くなっているようなのだ。
「発言小町・編集部からのトピ」
最近では。サークルケーサンクスが「新しいプリンを発売するにあたり、固めプリンについて」というトピが立っていた。
他にもNTTdocomoが、「子どもの携帯電話」に付いての意見を求めている。
東京ガスは「ハッとヒヤッとした時」など、直接生活者の声を聞くコトで、製品開発やサービス向上のために、このような「掲示板」を使うことが多くなってきている。

もちろん、インターネットが一般化し始めた頃から、企業のHP内にある「掲示板」などで、生活者の声を聞き取ろうと言う姿勢はあったのだが、企業のHPそのもののアクセスが多く無かったり、「掲示板」などまでに辿りつかなかったりして、なかなか効果が上がっていないというのが現実なのではないだろうか?
それに比べると、このような「掲示板」は不特定多数のアクセスがあるだけではなく、自由な書き込みができるというメリットがある。

これも「新しい市場調査法」というコトになるのかも知れない。