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携帯情報ツールは、タブレット型が主流?

2011-01-08 21:44:37 | トレンド
6日、パナソニックが「ビエラ・タブレット」の発売を発表した。
そして、昨日ソニーが「タブレット」型の携帯端末の発売を発表している。
この「タブレット型携帯端末」の先陣を切ったのは、ご存知の「i-Pad」だ。
昨年秋には、シャープが「ガラパゴス」という名前の、携帯端末の発売を発表している。
それに刺激されたかのような、この冬の「携帯端末・タブレット人気」だ。

しかしその内容を見てみると・・・メーカー各社独自性を盛り込むことに熱心だが、ユーザーとして使いやすさを追求しているのだろうか?と、やや疑問な感じがしないわけではない。
今回パナソニックが発表した「ビエラ・タブレット」は、ネーミングの通り薄型テレビ「ビエラ」との関連性をもたせた仕様が、特徴のようだ。
それは「映像がきれい」というだけではなく、「持ち歩くテレビ」的な側面も持っているようで、「テレビを持ち歩く必要がある?」という疑問が無いわけではない。
もちろん「携帯情報端末」なので、「持ち歩くタブレット型PC」という部分も重要視しているようだが、プレスリリースを読む限りでは、「タブレット型PC」というよりも、「タブレット型テレビ」という印象がある。

ソニーのタブレット型携帯端末に至っては、詳細が発表されていないので不明な点が多いのだが、どうやら「3D」を搭載するかどうかという点で、仕様を含め検討されているようだ。
とすれば、発信される映像・画像も3Dでなくてはあまり意味がないような気がするのだ。
残念ながら現在の状況は「3D映像ソフト」そのものが、まだまだ充実していない。
もしかしたら、現在検討されている「タブレット型携帯端末」ではなく、その次世代機種に搭載されるのかも知れない。

そうやって見ると「タブレット型携帯端末、百花繚乱」という感じに思えてくるのだが、「このタブレット型携帯端末があると、どんな便利なことがあるの?」という疑問に答えているとは思えない。
「使う側にお任せ」というコトなのかも知れないのだが、結局のところ現在の「i-Pad」を越えるような「何か」を感じさせるようなモノは無い。

となると、一つ気になるのは「携帯電話」との関係だ。
現在の「携帯電話」は、確かに「i-Pad」程の仕様内容ではない。
でも「携帯電話をタブレット型にしたら?」という発想もある。
事実docomoでは、「ギャラクシータブレット」と言う機種を発売している。
テレビCMで見る「タブレットに向かって話し掛ける」というのは、「・・・」な気がしないわけでもないのだが、その操作性がもっと「スマート」になれば、市場が広がる可能性がある様に感じている。
何よりも、携帯電話とタブレット型携帯端末の2つを持って歩く不便さは無いし、コスト的な面を考えても、ユーザー側はメリットが高いように感じる。

新しい商品が登場すると、ワクワク・ドキドキする。
その「ワクワク・ドキドキ」感を継続させるために、何が必要なのか?それが、現在の「タブレット型携帯端末」には、あまり感じられないのだ(それは、PC音痴な私だけなのかも知れないのだが・・・)。