日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

美味しく食べることが、社会貢献になる時代

2011-01-22 22:21:04 | CMウォッチ
昨日、バレンタイン商戦で「女子会」などの「口コミ」利用について、エントリした。
バレンタイン絡みと言うわけではないのだが、今週ぐらいから製菓会社のテレビCMにもバレンタインを意識した内容のモノが登場し始めている。
その中で「オヤ!」と思ったCMがあった。
それが「森永ダース」の「1チョコ for 1スマイル」と言うキャンペーンのテレビCMだ。

このテレビCMを見たとき、思い出したテレビCMがある。
ご存知の方も多いと思うのだが、今や夏の定番キャンペーンとなりつつある「ボルビック1リッターfor10リッター」だ。
このキャンペーンが始まってから、イロイロな企業が同じようなキャンペーンを展開しているコトをご存知だろうか?

例えば、アサヒビールでは「うまい!を明日へ」プロジェクトと言う、日本国内の自然保護や文化保護を目的としたキャンペーンを展開していた。
こちらは、ビールを飲むとその売上から寄付されると言うモノだった。
お茶の伊藤園では「お~いお茶、お茶で日本を美しく」というキャンペーンを展開していた。
こちらも、自然保護などを目的に売上の一部を寄付すると言う内容のものだった。

これらのキャンペーンに共通していることは、「売上の一部を寄付する」というコト。
日本の場合キャンペーン対照は、商品と深い関わりのあると言う共通点もある。
「森永ダース」の場合は、チョコレートの原料となるカカオ産出国の子どもたちへの、教育支援。
アサヒビールや伊藤園は、飲料水やビールの原材料となる水を守るために、自然保護などを対象としている。

企業側としては、この様なキャンペーンをすることで「社会貢献に興味・関心がある」という姿勢が示される。
これから先、このようなキャンペーンを展開する企業が増えてくる可能性は、高いだろう。
もちろん、そのような「社会的参加姿勢を現す=PR」だけの目的ではない。
企業として、問題の提起という意味もあると・・・(信じたい)。