日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

何気に世界をリードする技術?

2011-01-09 21:26:27 | ビジネス
昨年の秋ぐらいから、チョッと気になっているテレビCMがあった。
それはマツダの「i-stop」と言うアイドリングストップの技術を搭載したクルマのCMだ。
「信号などでクルマが停車すると、自然にエンジンが止まる」と言う技術だ。
何気ないテレビCMなのだが、もしかしてこの「アイドリングストップ技術」というのは、凄い技術なのでは?と言う気がしていた。

その「アイドリングストップ」という技術は、どうやらクルマ製造のトレンド(と言うべきか?)のようで、年が明けてからトヨタでも「smart-stop」と言う技術を搭載したクルマを発売している。
特にトヨタの場合、これまで女性向・特に若い女性向けという位置付けだった「ヴィッツ」に搭載し、今回のテレビCMでは大沢たかおさんと生田真斗さんを起用し、若い男性もターゲットにしているように思える。
もっとも、大沢たかおさんや生田真斗さんファンの若い女性をターゲットとしているとも言えるのだが、テレビCMそのものは「smart-stop」の機能や技術を訴える内容になっているコトを考えると、メカに苦手な女性よりも男性向きなテレビCMという気がする。

それだけではなく、スバル自動車は「Eye-sight」と言う技術で、追突事故を防いだり渋滞緩和ができる技術を開発している。
トヨタの「ヴィッツ」以外は、テレビCMとしては地味なCM感なのだが、この地味なテレビCMに「日本のクルマの最新技術」が詰まっているように感じるCMなのだ。

これらのテレビCMを見てみると、もしかしたら日本の技術はまだまだ世界をリードできるモノではないだろうか?と言う気がするのだ。
「アイドリングストップ」という技術は、エコロジーと言う観点からだけではなくエネルギーと言う点でも優れている。
そして「Eye-sigth」という技術は、年々増えつづけている高齢ドライバーの支援システムにもなるだろうし、渋滞緩和と言う目的でも人口増加が目覚しいアジアと言う市場を考えた場合、優位なモノとなるのでは?

何となく元気がない日本ばかりが目立っていた昨年だが、地味ながらも確実に世界に誇る技術が登場しているのでは?
このような技術を創り出す「底力」が、もっと評価される1年となれば・・・と、思っている。