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政党って、なんだっけ?

2011-01-23 21:26:23 | 徒然
昨年秋頃から、何かと話題になっている名古屋市。
その話題の中心は「河村市長VS市議会」だった。
その河村さんも(一応)先週金曜日で、名古屋市長を辞められた。
そして今日、河村さんの辞任に伴う「名古屋市長立候補者」の受け付けがあった。

もちろん、河村さんも立候補されている。
その対抗馬として、立候補された方々がいる。
その中で一際注目を浴びているのが、民主党から出馬している立候補者。
この方は、元々民主党の衆院議員なので「河村さんの対抗馬として民主党が擁立した候補者」というコトになるのだが、ここへきてチョッと異変が起きている。

国会では「ねじれ国会」というコトで、自民党が「政権奪取」を声高に上げているが、今回の名古屋市長選挙では、自民党が民主党立候補者支持を表明している。
国会での敵味方が、同じ立候補者を支援する、と言うなんとも変わった状況になってしまったのだ。
それだけではない。
名古屋市長選と同じ日に行われる愛知県知事選では、元自民党の大村さんが元民主党の河村さんと仲良くタッグを組んで、「減税で元気な愛知を取り戻すと公約し、「中京圏構想」を言っている。
自民党は違う立候補者を支援しており、谷垣さんが選挙応援に来ていたようだ。
今や愛知県知事選と名古屋市長選は、国の政党とはまったく関係のない状態と言うか、独自状態となってしまっている。

もちろん、どちらの選挙でも既成政党から立候補または支持・支援を受けている立候補者はいる。
いるのだが、今回のダブル選挙(正しくは、名古屋市に限り「市議会解散を問う住民投票」もあるため、トリプル選挙)では、「政党ってなんだっけ?」という気がするくらい、既成政党単独の印象がない。
まるで「河村・大村コンビVSその他候補者」という感じだ。

もう一つは、立候補者の皆さんが「無駄を省き、地元産業の活性化・景気対策・生活者重視の地方政治」と言っていることだ。
「政策にさほど違いがない」と感じられるほど、「公約」がかぶっている。
候補者の皆さんが共通で上げている内容は、そっくりそのまま国政選挙の公約ともかぶる内容だと感じるのだが、そこには「政党色」というモノは感じられない。
とすれば、民主党だとか自民党と言う政党そのものが意味するトコロって?と、考えてしまうのだ。

先日の内閣改造で、元自民党(⇒たちあがれ日本)の与謝野さんが入閣をし、イロイロ言われているが、今と言う時代は「政党で政治をする時代ではないのでは?」と、今回の愛知県知事選と名古屋市長選を見ながら感じるのだ。
「「オール政治家」で日本を建て直す!」くらいでなくては、今の日本の閉塞感は打ち破れないような気がする。