日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ユニクロさま、お願いがあります

2011-05-06 15:29:01 | アラカルト
暦の上では、今日から「夏が始まる」らしい。
と言っても、今年は例年に比べ「夏らしさ」を余り感じることが無い。
一つは、「東日本大震災」によるある種の「虚無感」がある。
もう一つは、いまいちパッとしないお天気だ。
今月に入って、春の迷惑な風物詩(?)黄砂が大量に飛散したり、肌寒い日があったり。
節電を兼ねた「COOL biz(今年は「節電biz」と言うらしい)」も、チョッと出鼻を挫かれた感がある。

そんな今年だが、毎年この時期になると登場するモノの一つにユニクロの「Tシャツ(UT)」がある。
毎年何かと話題になるのだが、今年は例年に比べ話題が余り無いような気がしている。
それでも、恒例となった「企業コラボTシャツ」は健在で、今年はどれだけの企業が登場するのだろう?と、チラシを見ながらチョッと楽しみにしている。

そんな「企業コラボTシャツ」のチラシを見ながら、フッと思い浮かんだことがある。
それは、東北地方を中心とした企業・老舗商店などとの「コラボTシャツ」だ。
日本全国には、地元でしか知られていない老舗商店や企業がたくさんあるはずだ。
そんな企業や商店は、手広く儲けるというよりも地道に地元で愛されつづけることで、「老舗」となりえたと思う。
思うのだが、今回のような震災で多くのものを失ってしまった。
おそらく事業再建のための事業資金を集めることも大変なのでは?

であれば、ユニクロが展開している「企業コラボTシャツ」などで、「企業を売る」と言う方法もあるのでは?
案外地方の老舗商店の看板や商標ロゴなどは、大胆且つモダンだったりする。
「頑張れ東北」と言った「ガンバリズム」のTシャツではなく、被災企業・商店が元々持っている優れたデザイン性の看板やロゴを、夏の必須アイティム・Tシャツにプリントと言うおしゃれな方法もあるような気がする。

「売上金の一部を義援金として寄付する」と言う方法は、多くの企業やお店が実施している。
ユニクロの柳井会長は、震災直後に10億円という寄付を申し出、その後も積極的に販売を通した義援金のお願いをしている。
であれば、折角ユニークで毎年の恒例となり(おそらくファンもいるであろう)「企業コラボTシャツ」を上手に使って欲しいのだ。

無理なお願いでしょうか?ユニクロの柳井さん・・・。