日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

混乱の元は・・・

2011-05-27 13:03:50 | 徒然
このところ、テレビのニュースばかりではなく新聞などでも盛んに取り上げられている「福島第一原子力発電所の注水問題」。
実は、この問題だけではなく「放射線量の問題20ミリマイクロシーベルトの安全性」という事などを含め、「原発事故」そのものがわからなくなりはじめているように感じる。

「注水問題」に関しては、国会で谷垣さんが追求した問題ではあるのだが、「この問題の問題は一体何なのか?」という部分が、ゴッソリ抜けているような気がする。
それだけではなく、その注水問題の発端になった?斑目原子力安全委員会長の「メルトダウンの可能性」発言も加わり、ますます訳がわからなくなってきているような気がする。
そう感じているのは、私だけだろうか?
個人的には、池上彰さんに登場してもらい、問題点の整理をし代わりに質問をしてもらいたいくらいだ。

今日になって、中断していたはずの海水注入を実は継続していたと、新聞などで報じられた。
あくまでも「現場判断」という事のようだが、この現場判断の報告遅れで、東京電力は指示をした福島原発の所長さんを処分する、と言っている。
これでは「組織が硬直化し、事故対応能力のない組織」だというコトを、自ら言っているようなモノだと思うのだが、違うのだろうか?

そして、放射線量の問題についても、本当に安全な数字は?という部分で、何を信頼してよいのかわからなくなってきている。
特に週刊誌などの見出しを見ると、本当に不安になる親御さんがいてもおかしくは無いと思う。
単に不安を煽っているだけなのか?それとも、本当に危険性の指摘をしているのか?
その根拠となるデータは、何なのか?
そんなイロイロなことを含め、不安ばかりが先立ち、生活者が苛立っているような状況になってきているように感じるのだ。

このような社会状況というのは、政治という面だけではなく経済という面でも、決してプラスでは無いと思う。
というのは、生活者が一種のパニックのような状態に陥りやすい状況になりつつあるからだ。
何か一つ不安材料となるモノが具体的な物事となった場合、社会全体がパニックになるのでは?
それは震災直後、首都圏をはじめ多くの非被災地で見られた「買占め行動」でよくわかるはずだ。

こうなると、「混乱の元」は震災や原発事故ではなく、人間不信というコトになるのでは?

「福島第一原子力発電所事故」だけではなく、震災の被災地などの現場に「対策本部」を設置ししないと、対策本部の機能が果たせないということだけは、充分理解できた。
現在の状況を打開するためにも是非、東京電力会長以下、幹部社員の方々と原子力安全保安委員など「原発村住民」の方々は、「福島原子力発電所」に詰め、対策を講じることが何より大切なのでは?
プレスリリースなどの発表などは、それこそ「インターネットテレビ」で充分なのでは?