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ウェラブルカメラという新しい市場を見つけた「ポラロイド社」

2015-06-06 22:54:17 | ビジネス

今や新聞社のWEBサイトは、単なるニュースの発信だけではない。
実は「通販」もしている。
例えば読売新聞の場合「大手町モール」という、ショッピングサイトを立ち上げている。
朝日新聞は、ショッピングサイトではなく「これぞ!」という商品を紹介し、ショッピングサイトリンクを張る、という形態をとっている。

その朝日新聞のサイトで、久しぶりに目にした会社があった。
「ポラロイド社」だ。
朝日新聞:アクティブに撮るウェアライブルカメラ
その中に「ポラロイド社」のウェアライブルカメラが、紹介されていたのだ。
ポラロイド:アクションビデオカメラ「CUBE」

ご存じの方も多い「ポラロイド社」。
富士フィルムの「チェキ」そのものは、ポラロイドのインスタントカメラと同じもの。
「その場で撮って、その場で現像。撮った写真をすぐにみられる」という、特殊なカメラと印画紙で、撮影の現場では「試し撮り」の必需品として、長い間使われていた。
使われていた時代というのは、フィルムカメラ全盛期の頃ということになるのだろう。
もちろん、「その場で撮って、その場で現像」という特性をいかし、一般向けカメラ+印画紙を発売していたのだが、後発?となる富士フィルムの「チェキ」は生き残り、本家ポラロイドは撤退ということになった。

そのころ盛んに言われたのは、携帯電話のカメラ機能にいち早く富士フィルムの「チェキ」は対応することができたが、それに対応することができなかったのが、ポラロイドということだった。
その後、ポラロイドも「チェキ」と同様の商品を売り出した様だが、「チェキ」ほどの認知度はないような気がする。

元々インスタントカメラを作っていたのだから、カメラの主要となる光学技術はそれなりにあったはずで、今回のウェアライブルカメラという市場に進出したことは、驚くことではないかもしれない。
ただ、すっかり聞くこともなくなっていた(と言っては失礼だが)名前を久しぶりに聞いたので、驚いたというのが本当のところだ。

しかし、この「ポラロイド」と日本のメーカー(この場合は、ソニーやパナソニックなどビデオカメラを得意としている企業)の発想というか、考えの違いに「なるほどな~」と感じている。
というのも日本のメーカーは、あくまでも「ウェアライブル」という、体に装着し撮影者の目線で写すことを考えているのに対して、ポラロイドは「手にもって写す」という発想の違いがあるからだ。
どちらが良い悪いではない。使い方の発想が違う、ということなのだ。
だからだろう、日本のメーカーは「ウェアライブルカメラ」という名称を使っているが、ポラロイドは「アクションカメラ」という名称を使っている。

その中で一つ感じたことは、ポラロイド社のトレードマークである、レインボーカラーをカメラのボディに使ってるのはポラロイド社の強いこだわりなのだろう・・・ということだ。