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「アサイー」に続く、スーパーフルーツを探せ!

2015-06-30 20:18:55 | トレンド

朝日新聞に「日系農家も貢献、アサイー人気」という記事の一部が紹介されていた(全文購読のためには、購読登録が必要)。
朝日新聞:日系農家も貢献、アサイー人気

この「アサイー」だが、サッカーファンの間では、随分前から知られていたように思う。
理由は、「ブラジル人選手のお気に入り」ということが、前からいわれていたからだ。
ただ、「アサイー」そのものが、日本ではなかなか手に入らない(今でも、冷凍されたものか、粉末に加工されたものでしか手に入らない)ということもあり、「どんな果物?」という半ば「謎の果物」のような存在だった。
それが、日本で生活をする日系ブラジルの方が増えたこともあり、ブラジルの食材が輸入されるようになることで「アサイー」そのものが、知られるようになってきた。と同時に、「アサイー」の持つ高栄養に注目が集まり、ダイエットと結びついて、現在のブームになっている。

それだけではなく、「アサイーボウル」や「アサイーを使ったスムージー」など、若い女性から注目されるような食べ方が一緒に紹介されたという点も大きいのではないか?と思っている。
「アサイーボウル」というのは、ハワイで人気の朝食メニューで「ハワイアンパンケーキ」の人気とともに、注目、人気となったメニューだ。
「アサイーボウル」の人気となった理由は、アサイーさえあればヨーグルトやバナナなどの果物とシリアル(グラノーラなど)を用意するだけで作れるので、その手軽さが人気となったのではと考えている。

「アサイー」だけではなく、海外の珍しい果物が注目され、ブームになるというのは、いつの時代にもある。
ブームというほどではなかったが、「ビタミンCの宝庫。美白果物」と言われたのが「カムカム」という果物もあった。ブルーベリーなどは「目に良い」といわれてから、ブームからすっかり定番化した果物だろう。

となると、「アサイー」の次となる果物は何だろう?と考えてしまう。
一つ気になっているのが「マルベリー」だ。
「マルベリー」というと、ハイカラな印象を受けるが、「桑の実」のことだ。
かつて日本で養蚕が盛んだったころ、桑畑が日本各地にあった。
養蚕の衰退とともに、桑畑も減少しているのだが、最近、地方の物産品として「桑の実ジャム」とか「桑の実ソース」などの加工品として、見かけることがある。
実際食べてみると、「アサイー」よりもブルーベリーに近い味で食べやすく、栄養価という点でも、「アサイー」並の栄養があるようだ。
旬の食材百科:桑の実/マルベリー(英)/ミュール(仏)の栄養価と効用

昨年世界遺産登録された「富岡製糸場」の頃のような、養蚕産業の復活は難しいかもしれないが、「桑の実」を使った地方の活性化は、可能だと思う。
日本にある「アサイー以上のミラクルフルーツ」として、もっと注目されても良いような気がする。