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「スイカ」がトレンド?-今年の話題の氷菓ー

2015-06-23 19:55:12 | Weblog

梅雨の一休みで蒸し暑くなった、名古屋。
暑くなると欲しくなるのは、「氷菓」ではないだろうか?
コンビニなどの氷菓のショーケースを見ると、今年の新作が並んでいる。
その中で気になったのが、ロッテの「爽 Theスイカ」だ。
ロッテ:爽 商品情報

随分前から、ロッテには「スイカアイスバー」という商品はあった。
その進化系?というコトになるのだろうか?
今回の「爽 Theスイカ」は、果物のスイカを食べるときのように「塩をかけて食べる」とより、甘味を感じるようになっているようだ。

そして、先日VOGUEのサイトを見ていたら、「コメダ珈琲店にかき氷の新作『すいか』『はちみつレモン』『ミルクキャラメル』が登場」という記事があった。
VOGUE:コメダ珈琲店にかき氷の新作「すいか」「はちみつレモン」「ミルクキャラメル」登場

コメダ珈琲店と言っても、東海地区以外の方にとってはなじみがないかもしれない。
ここ数年で、関東・関西にも積極的に進出するようになった、名古屋発の珈琲チェーン店だ。
個人的に驚いたのは、VOGUEといういわゆる「高級ファッション誌」に、おしゃれとはいいがたい(?)珈琲チェーン店が紹介されていたことだ。
店舗のおしゃれ度、洗練度から考えれば、スターバックスやタリーズのほうが、遥かに高い。
名古屋でも、コメダ珈琲店に来るお客さんの多くは、家族連れやご年配の方が中心だからだ。

そのコメダ珈琲店のかき氷が、VOGUEに紹介されていただけではなく、一番のおすすめとして「すいか」を挙げていたコトだ。
こちらのかき氷も「塩を振って食べる」と、より甘味を感じておいしい、ということのようだ。

ロッテの「爽 Theスイカ」にしても、コメダ珈琲店のかき氷「すいか」にしても、斬新というか、これまでにない提案というのが「塩を振って食べる」ということだ。
単に「スイカ味の氷菓」がトレンドというのではなく、「塩を振る」という食べ方が新しいのだ。

果物のスイカの収穫量などは、実は減少傾向にあるという。
果物ナビ:スイカ(西瓜)の産地 栽培面積 収穫量
農家の高齢化ということもあると思うが、それよりも家族構成の変化や冷蔵庫の多ドア化の影響もある、といわれている。
実際スーパーなどに行くと、昔ながらの大きなスイカを丸ごと売っている光景はほとんど見ない。
「カットフルーツ」として販売されることのほうが多く、最近では「ひとりじめ」という名前の、小玉スイカ位が丸のまま売られている。昔ながらの大きなスイカを丸ごと買っても食べきれるだけの家族がいない、ということと冷蔵庫に様々な機能に合わせたドアになることで、スイカを入れるスペースが逆になくなっているようなのだ。

だからこそ、お手軽に「スイカを食べた気分」になれる、「氷菓・スイカ」が注目されるのかもしれない。