日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

当たり前のコトをキチンとするー明治ミルクチョコレートの広告ー

2015-09-15 16:08:23 | ビジネス

13日、株式会社明治がミルクチョコレートの広告を新聞に出していた。
株式会社明治:ミルチの新聞広告|ミルクチョコレート
この広告のキャッチコピーを見て、「明治のお菓子作りの姿勢」というものを感じた。

「最後のひとカケラまで、ミルクチョコレートであることを誓います」という、キャッチコピーになっている。
ミルクチョコレートなのだから、当たり前!と思われると思う。
この「当たり前、当然」と思われることを、キチンとし続けるということは、案外大変なコトでもある。

実はこの広告の前に、明治は企業広告として「明治のだいじ」という広告を出している。
そこでは、「『チョコレートのおいしさ』を追及するために、厚みを0.1mmまで追求しています」と謳っていた。
1枚のチョコレートの厚みを0.1mmまで追求して、はじめて明治のチョコレートは出来上がっている。
しかも作られるチョコレートすべてが、同じおいしさになるように、追求をしています。ということを謳っていたのだ。

手作りチョコレートではないので、0.1mmの誤差などはなくて当然!かもしれない。
でも、その当たり前のコトをキチンとするコトが、「おいしさを届けるコト」だと、この広告は伝えているのだ。
チョコレートというのは、毎日の食事とは関係のない「お菓子」。
でもほんの少しのチョコレートを口にしたときの、幸福感(正しくは「口福感」だろう)は、食事では得られないモノだ。
むしろ、食事では得られない「豊かさ」とか「嬉しさ」、「幸福感」というものを、お菓子は提供している。
そのようなお菓子だからこそ、キチンとした製品づくりがされなくては、淘汰されてしまう。
1926年に発売してからロングセラー商品としてあり続けるには、その時代に合わせた「味」が必要であり、生活者にはその「味」の変化を感じさせない努力もまた必要だ。

だからこそ「最後のひとカケラまで、最初に感じた幸福感を味わっていただけるよう、努力をしていきたい」という、コトだと思う。
当たり前のコトを、キチンとやり続ける・・・そのための努力をし続ける!という、この広告の宣言は、明治という企業の製品づくりに対する、姿勢を表しているのだと思う。


 


当たり前のコトをキチンとするー明治ミルクチョコレートの広告ー

2015-09-15 16:08:23 | ビジネス

13日、株式会社明治がミルクチョコレートの広告を新聞に出していた。
株式会社明治:ミルチの新聞広告|ミルクチョコレート
この広告のキャッチコピーを見て、「明治のお菓子作りの姿勢」というものを感じた。

「最後のひとカケラまで、ミルクチョコレートであることを誓います」という、キャッチコピーになっている。
ミルクチョコレートなのだから、当たり前!と思われると思う。
この「当たり前、当然」と思われることを、キチンとし続けるということは、案外大変なコトでもある。

実はこの広告の前に、明治は企業広告として「明治のだいじ」という広告を出している。
そこでは、「『チョコレートのおいしさ』を追及するために、厚みを0.1mmまで追求しています」と謳っていた。
1枚のチョコレートの厚みを0.1mmまで追求して、はじめて明治のチョコレートは出来上がっている。
しかも作られるチョコレートすべてが、同じおいしさになるように、追求をしています。ということを謳っていたのだ。

手作りチョコレートではないので、0.1mmの誤差などはなくて当然!かもしれない。
でも、その当たり前のコトをキチンとするコトが、「おいしさを届けるコト」だと、この広告は伝えているのだ。
チョコレートというのは、毎日の食事とは関係のない「お菓子」。
でもほんの少しのチョコレートを口にしたときの、幸福感(正しくは「口福感」だろう)は、食事では得られないモノだ。
むしろ、食事では得られない「豊かさ」とか「嬉しさ」、「幸福感」というものを、お菓子は提供している。
そのようなお菓子だからこそ、キチンとした製品づくりがされなくては、淘汰されてしまう。
1926年に発売してからロングセラー商品としてあり続けるには、その時代に合わせた「味」が必要であり、生活者にはその「味」の変化を感じさせない努力もまた必要だ。

だからこそ「最後のひとカケラまで、最初に感じた幸福感を味わっていただけるよう、努力をしていきたい」という、コトだと思う。
当たり前のコトを、キチンとやり続ける・・・そのための努力をし続ける!という、この広告の宣言は、明治という企業の製品づくりに対する、姿勢を表しているのだと思う。