ここ1,2週間、夏風邪らしき症状のまま過ごしていたのだが、週末ついにダウンしてしまった。
「らしき症状」のまま、無理をしていたのが悪かったようだ。
胃腸の調子も、あまり良い状態とは思えず、どうやら周回遅れの「夏バテ=秋バテ」のような状態が続いている。
秋の気配を感じるようになると、新聞などには「夏の総決算」のような記事が掲載されるようになる。
例えば、夏前に懸念されていた「電力需要」
朝日新聞には、太陽光発電がピーク時の電力を1割ほど担った、という内容の記事が掲載されていた。
朝日新聞:太陽光発電、1割担う 今夏ピーク時の電力供給 原発十数基分
個人だけではなく、企業や自治体が太陽光発電事業に乗り出したこともあり、随分太陽光による発電量が増えているようだ。
これまで「夏場の電力ピーク時」と言われていた時間帯は、太陽光による発電も増える時間帯なので、このような状況になるのはある程度想定できることかもしれない。
ただ、原発十数基分となると、これまで「原発がないと電力不足に陥る」という政府や電力会社の説明は、何だったのか?という、疑問も出てくる。
電力に限って言えば、「福島第一原子力発電所事故」以来、各家電メーカーが「省エネ技術」を高めてきたことも大きな要因だったのではないだろうか?
特に夏場の消費電力の主役となる(?)エアコンなどは、数年前の消費電力とはずいぶん違うようだ。
もちろん、消費電力の少ないLED照明への切り替えなどが、企業、一般家庭で進んだことも大きいだろう。
違う見方をすると「福島第一原子力発電所事故」を切っ掛けに、家電メーカーはこれまで以上に省エネ技術を磨き、新たなビジネスチャンスを作ってきた、ということになるかもしれない。
「電力供給・需要」の見方そのものが、これまでとは変わりつつあり、政府が言ってきた「太陽光発電は、不安定な発電である」というのは、一概にいえないのでは?という、認識ができたという気がする。
もう一つは、「安保法案」に対する、市民の大きな動きだ。
55年前の1960年の「安保闘争」と大きく違うのは、自然発生的に世代を超えて多くの人たちが、声を上げ始めている、という点だろう。
「60年安保」の時のような過激なデモではなく、同じ大学生が中心となっていても随分穏やかな雰囲気のデモという気がする。
逆にその「穏やかさ」が、今まで政治に声を上げることがなかった層までをも巻き込み、大きな動きとなっているような気がしている。
「60年安保」の時にはなかった、SNSなどを使っているという点もあるが、むしろ今の大学生たちの「巻き込み力」は、55年前の大学生よりも強いかもしれない。
「60年安保」のようなやり方が社会を変える、のではなく、むしろ今の大学生たちのほうが社会を変える力となるのでは、と感じている。
2つの事柄は、まったく関係のないことかもしれないが、社会の転換となる切っ掛けを作ったように思う。